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2024.02.10
シナプス・ラーニング DUO3.0へようこそ
当サイトは、TOEICなどに挑戦する英語学習者で、DUO3.0を学習中なのだが、なかなか丸暗記の出来ない人や、丸暗記が加齢とともに苦手になっている大人の方のお役にたてたらと開設したものです。
背景
当サイトの管理人の筆者は、仕事の都合により40代後半でTOEICにチャレンジし始めました。
学生時代以降ほとんど英語に触れておらず、海外旅行や出張もほとんど行っていない自分にとって、英語学習はなかなか厳しいものがありました。
そこで何を軸に学習すべきか調べた時に、DUO3.0の存在を知り、まずはそれをマスターすることで、最低限の英単語と文章を土台にすることに決めたのでした。
いざ初めてみると、知らない単語や忘れてしまった単語の多さに愕然とし、中学レベルの文法でさえ忘れている自分に幻滅したのを覚えています。
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落ち込んでいてもしょうがないので、とにかく反復で繰り返し繰り返し覚えるようにしていったのですが、なかなか丸暗記が出来ない。こんなに脳みそが機能しないのかと呆れる程でした。
そのうちに、簡単に覚えられる単語と、なかなか覚えられない単語があることに気づき、覚えにくい単語を辞書などで調べ始めると、そこに語源が載っており、単語の成り立ちや接頭辞・語根・接尾語の組み合わせなどを知ることが出来ました。
それによって、単語を覚えるだけでなく、その関連する単語も派生的に頭にすんなり入ってくることもわかり、自分流の語源ノートを作って地道にDUO3.0を覚えていったのです。
とは言え、最初からうまくいった訳ではなく、かなりの時間がかかったのも事実です。
不安になって、DUO3.0以外の書籍を購入して試したり、英語学習者が陥りやすいパターンに嵌っていったりもしました。
しばらくしてDUO3.0に戻ると、覚えたはずの単語や文章をかなり忘れていてショックを受けたりを繰り返していました。
やはり何かを集中してマスターすることが、基礎固めになるのではないかと、語源を調べながらDUO3.0をメインに勉強し直し、TOEICで500点そこそこだった実績を、ようやく730点強まで押し上げることが出来ました。
筆者の英語学習はまだまだ基礎固めのレベルではありますが、DUO3.0に関わる単語専門の語源がすぐわかればもっとDUO3.0に集中出来たのに、という自身の思いがあるので、同じように丸暗記に苦しんでいるDUO仲間に役立てて頂きたく、わかりやすく語源を紹介していきます。
ねらい
シナプス・ラーニングとは
人間の脳は、大変複雑な構造をしているのだが、大雑把にいうと脳の軸になっているのがニューロンという神経細胞で、その数は100臆から1000臆個程度と云われています。
そのニューロンは単体だけでは機能せず、隣のニューロンにシナプスという物質を通して電気信号を与えて情報伝達をすることで繋がり、機能するようになっているのです。
人が考えたり、記憶したりするのは、このニューロン達がお互いに情報の伝達をし合うことにより実現するものです。
そこで欠かせない役割を担っているのが、情報伝達で受け渡し場所を担当するシナプスです。
ニューロンは、このシナプスを結合することで情報伝達物質という媒体を介して情報伝達を行うことになります。
逆に言うと、シナプスが結合されないと、情報伝達が行われないということになるのです。
実際、加齢とともにこのシナプス自体が死滅し、情報伝達物質も減少してしまいます。
これが脳の老化という思考力や記憶力の衰えとして現れることになるのです。
以上が大雑把な脳の記憶におけるシナプスの重要性を非常に簡素化してまとめたものです。続きを読む
筆者は50歳代なので、相当な数のシナプスが死滅しているようですが、加齢には逆らえないのでやむを得ないでしょう。
しかし、まだまだ覚えたいことは沢山あるので、少しでもシナプスの死滅を防ぐべく、シナプスを健康にして脳自体を活性化させなければならないのです。
記憶のしくみとしては、脳内の膨大な数のニューロンのうち、シナプスで結合された関連する記憶を有するニューロンのグループに刺激が伝達されることで実現しています。
シナプスの結合が出来ないと記憶が断片化したまま引き出せなくなるのです。
そのため、記憶すべきテーマは、限られた情報だけでなく、関連した複数の情報を入れておいた方が、いざシナプスが機能不全となっても、まだ機能しているシナプスによる結合があれば、情報が伝達される可能性が高まります。
これが、シンプルな丸暗記よりも、関連する情報(ここでは語源)を覚えることで、記憶し易く、かつ、忘れにくくするという狙いの根拠となっているのです。
実際、丸暗記したもので時間が経つと全く思い出せないが、関連語を含めて覚えたものは、関連語句からの連想や、ちょっとした接頭辞をきっかけに思い出すことがよくあるのも、この事象を表していると思われます。
よく大好きだった映画の主題歌のタイトルが忘れて出て来ずに、「あれ」しか言えなくなって情けない思いをした際、あれほど苦しんで思い出そうとして思い出せなかったにも関わらず、その後突拍子もないタイミングでその歌手や映画のワンシーンを思い出している時にタイトルがパッと浮かび上がることがありますよね。これが、まさにシナプスが結合した瞬間なのでしょう。
「あれ」が「あれ」して「あれ」だったなんて言っている(とほほ…)のは、シナプスが死滅した数が、「あれ」の数になってしまっているということなのでしょう。
上記のようにシナプスが結合すればするほど、結合されたニューロンのグループが刺激を受けて活性化し、記憶の維持につながることから、シナプスの活性化は記憶にとって不可欠の要素です。
シナプスの活性化に必要なことは、脳のすべての部分とすべての感覚に刺激を与え続けることです。
とりわけ、この英語学習においては、関連する語源(特に接頭辞、語根、接尾辞)を有する単語が多数存在することを活かし、それらを結びつけることで脳に刺激を与えるつもりで覚えて行きましょう。
その語源自体を組み合わせることそのものが、自身の意識するシナプス活性となります。
これが筆者の提唱するシナプス・ラーニングなのです。
このサイトで記載する語源は、DUO3.0の中でも接頭辞や語根で複数の単語で重複しているものを優先的に選んでいるので、忘れかけても同じような言葉を目にする機会が増えれば、シナプス死滅は防げるはずです。
記憶が怪しくなったら、関連語のリンクでシナプスを刺激する目的をもって何度も復習したり、それぞれの単語で反復すると良いでしょう。
なお、語源には語根だけ存在していてラテン語やら古フランス語などの由来を持つシンプルな単語も数多くあります。そこに出てくる関連した単語は、それこそ由来となっている古い言葉だけであり、いくらシナプス刺激とはいっても、現代における関連語ではなく、関連する接頭辞や接尾辞もほとんど無いことから、このサイトではあえてそのようなシンプルな単語は、語源紹介を掲載しないのでご了承ください。
このような単語に関しては、結局丸暗記となってしまうので、それを避けるために、関連させるべきものとして、その単語の含まれる文章を一塊にして覚えるようにするとシナプス活性に繋がるのでおすすめです。
もちろん、語源紹介している単語も全てその含まれる文章と一緒に覚えることは大事だが、語源で記憶しておくと、わからない単語が出てきたときに、応用が効いて類推する力をつけることができるのです。
これが丸暗記と全く違う語源学習のメリットなので、大いにシナプス活性をしながら語源を活用して頂きたいと思います。