fiction の語源と意味

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(DUO 47-10) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号47と英文番号10を示している

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語源 fic + tion

fic  作る +  -tion こと(名詞化)

【シナプス・ポイント】
fic  と  -tion  を繋げると、
作り話、虚構  ( ⇔  fact 事実 DUO 47-10)

語根 fit, fic, fac, fect

fit, fic, fac, fect, feat は、 「する」「作る」というイメージを持つ

fit, fic, fac, fect, fit の関連語

fact
(DUO 46-10) 語根 fact  する、作る → 行ったこと → 何かをしたこと → 実際にしたこと → 事実、現実

 ↳    faction
(DUO 1820-395) fact  する、作る +  -ion (名詞化)→ すること、つくること → 派閥やグループをつくること → 派閥

※ 語源の流れのなかで、突然派閥やグループが出てきたように見えるが、この→印は単なる関連性だけでなく、語源の変遷も示しており、細かな事情は省きながら単語のイメージの変遷としてイメージが付加されたり、省かれたり、捻じ曲げられたりするものとして理解しよう。

facility
(DUO 1429-307) fac  作る +  -ility 可能性(名詞化)
作ることを可能にすること → 作ることが出来ること、もの → 施設、設備、器用さ、便利さ

 ↳    facilitate
(DUO 1429-307) fac  作る +  -ility 可能性(名詞化)+ -ate(動詞化) → 作ることが出来るようにする → …を容易にする(make…easier)、…を促進する、…を手助けする

faculty
(DUO 471-98) fac  する、作る +  -ulty 可能性(名詞化) → 作ったり行動する能力 → 行動する力や能力、知識における能力 → 行動力、能力、(知識の能力を有する)教授陣、(特定の知能を必要とする)学部

※ faculty のコアイメージは、作る・することの能力であり、行動力や能力という意味はわかりやすいが、学部や教授陣は唐突な感じがして違和感を感じる。しかし、「する、つくる」という大本のイメージからの派生の過程において「知識における能力」というイメージが加わり、専門的な知識の能力やそれを持つ人をイメージするようになったので、学部や教授陣といった意味を有するようになったようだ。上記のシナプス・ポイントは少し意訳しているが、あくまでも派生の過程における変遷なので、難しく考えずに覚えてしまおう!

benefit
(DUO 254– 52)  bene 良い + fit 作る → 良いことをつくる → 利益、恩恵、ためになること

 ↳    beneficial
(DUO 254– 52)  bene 良い + fic (=fit ) 作る + -ial (形容詞化)→ 良いことをつくるような → 有益な

classify
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -ify (=fect) にする、を作る(動詞化) → 分割した一つにする → (生徒を分割した)クラス、(科目を分割した)授業、(人を分割した)階層、階級 (名詞)/ …を分類する(動詞)

 ↳    classified
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -ify にする、を作る(動詞化)+ -ed(形容詞化) → 分割した一つにした → 項目分けされた、(情報を分割して)機密扱いの

 ↳    classification
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -fic にする、を作る + -ate(動詞化)+ -ion(名詞化) → 分割した一つにしたもの → 項目分けされたもの → 分類、クラス

profit
(DUO 1313– 279)  pro- 前に + fit 作る(make)  → 前に作り出す → 前に作っていくもの → 利益、収益  

  ↳   profitable
(DUO 1313– 279)  pro- 前に + fit 作る(make)+ -able(形容詞化)  → 前に作り出すような → 前に作っていくもののような → 利益のような、収益のような → 儲かる、ためになる