project の語源と意味

Library in Hungary

(DUO 1877-406) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号1877と英文番号406を示している

スポンサーリンク

語源 pro + ject

pro- 前に + ject 投げる

【シナプス・ポイント】
pro- と ject を繋げると
前に投げる → 前に放り投げる、心で先に思い描く → …を映写する、…を予測する(動詞)/ 計画、事業(名詞)

接頭辞 pro- , pre-, per-, pur-

pro- , pre-, per-, pur- : 前に、前もって

pro- , pre-, per-, pur- の関連語

profit
(DUO 1313– 279)  pro- 前に + fit 作る(make)  → 前に作り出す → 前に作っていくもの → 利益、収益

※fit : 作る(make)   

 ↳    fit
(DUO 1574– 340)  fit 作る → 体に合わせて作る → 合う、…に合わせる、…を取り付ける(動詞)/ 適した、ぴったりの、体の調子がいい(形容詞)

 ↳    benefit
(DUO 254– 52)  bene 良い + fit 作る → 良いことをつくる → 利益、恩恵、ためになること

 ↳    beneficial
(DUO 254– 52)  bene 良い + fic=fit 作る + -ial (形容詞化)→ 良いことをつくるような → 有益な

program
(DUO 1932– 418)  pro- 前に + gram 書く → 前に書く → 事前に書くもの → 書面で公に知らせるもの → 計画、プログラム、予定、番組、コンピュータープログラム(事前にしっかりと組まれるもの)

protest
(DUO 2015– 436)  pro- 前に + test 証言する → 前で証言する → 前に出て証言する → 人前で証言する → 抗議する、異議を唱える(動詞)/ 抗議(名詞)

provide
(DUO 642– 138)  pro- 前に + vide 見る → 前もってみる → 事前に準備する → …を供給する、…を提供する

 ↳    provided
(DUO 642– 138)  pro- 前に + vide 見る + -ed (過去分詞)→  供給されたら → もし…を供給されたなら → もし…なら(条件)

※一見すると、全くかけ離れた意味合いのように感じる provided だが、接続詞として活用する際に、条件付きの接続詞として見ると、語源の流れからは逸脱していないことがわかる

 ↳    provision
(DUO 642– 138)  pro- 前に + vide 見る + -sion こと(名詞化)→ 供給されること → 供給、提供、食料、(法律の)条項

 ※provide は派生してくると、条件要素が色濃く出るようだ

スポンサーリンク

語根 ject

ject は、「投げる (throw)」というイメージを持つ。
日本語化した単語では、映像を前の壁などに投影する機械であるプロジェクター(projector)などがわかりやすい。まさに前の(pro)方に投影(投げる=ject)するもの(-or)なのだ。その他の関連語も同じように大変イメージし易いので、シナプス効果が非常に高い語根なので沢山のシナプス・ポイントで繋げて覚えてしまおう!

ject の関連語

object
(DUO 97-21) ob- ~に対して + ject 投げる → に対して投げる → 向かって投げる → 向かって投げる対象、に向かって反対意見を投げる → 物、物体、目的、目標(意識を向ける対象のこと)(名詞) / 異議を唱える、…だと言って反対する

 ↳   objection
(DUO 97-21) object 異議を唱える+ -ion こと(名詞化)→ 反対意見、異議

 ↳   objective
(DUO 403-85) object 物体・対象+ -ive に関わる(形容詞化)→ 対象や物体に関わるような → 客観的な

subject
(DUO 777-1770)sub- 下に + ject 投げる →下に投げる → 下のものを服従させる/下に置かれたもの → …に受けさせる(動詞)/ 主題、テーマ、科目、臣民 (⇔ object 目標、目的、異議を唱える)

 ↳    subjective
(DUO 777-1770) sub- 下に + ject 投げる + -ive のような(形容詞化)→ 下のものを服従させるような → 主観的な

subject と object の違い

下に投げる→ subject は、動作や行動の主体を表している。コアイメージは「主体」
向かって投げる→ object は、主体の行為の対象・目標を表す。コアイメージは「客体」

ざっくりと云うと、主体は、自分であったり何か物事を行っている中心のことを表し、客体はその対象を表している

そのコアイメージを持つと、形容詞である 「subjective 主観的な 」と 「objective 客観的な」の違いも理解しやすくなる

reject
(DUO 2068-447) re- 後ろに + ject 投げる → 後ろに投げる → …を拒絶する、…を却下する

 ↳   rejection
(DUO 2068-447) re- 後ろに + ject 投げる + -ion こと(名詞化)→ 後ろに投げること → 拒絶、却下

inject
(DUO 894-194) in- 中に + ject 投げる → 中に投げる → …を注射する、…を注入する、(意見など)を差し挟む

 ↳   injection
(DUO 894-194) in- 中に + ject 投げる + -ion こと(名詞化)→ 中に投げること → 注射