単語の中心的な意味合いを持つ語根(root)。数多くの語根があるので全てを網羅すると単なる辞書になってしまうので、当サイトではDUO3.0掲載単語の中でも複数の単語に関連している語根をまとめてみます。これらの語根と接頭辞、接尾辞を組み合わせることで、非常に多くの単語を結びつけることができるので、重要なシナプス・ポイントとしておさえていきましょう。
語根 grace, grat
grace, grat は、「(神の)恩寵」をコアイメージとして、「慈悲深い」「優美な」「感謝」というイメージに繋がり、さらに「喜び」のイメージを有するに至っている
grace, grat の関連語
agree
(DUO 371-78) a- (=ad-) の方へ + gree (=grat) 喜び、感謝 → の方に喜び、感謝 → 相手に喜び、感謝を示す → 相手に同意する → 同意する、一致する
↳ agreement
(DUO 371-78) a- (=ad-) の方へ + gree (=grat) 喜び、感謝 + -ment(名詞化) → の方に喜び、感謝 → 相手に喜び、感謝を示すこと → 相手に同意すること → 合意、同意、意見の一致
↳ agreeable
(DUO 371-78) a- (=ad-) の方へ + gree (=grat) 喜び、感謝 + -ableできる(形容詞化) → の方に喜び、感謝ができる → 相手に喜び、感謝を示すことができる → 相手に同意することができる → 同意に前向きな、受け入れられる、(好みに合うので)心地よい
graceful
(DUO 1605-347) grace 優雅さ、慈悲深さ + -ful ~に満ちた、~の性質を持つ → 優雅さに満ちた → 優雅な
↳ gracious
(DUO 1605-347) graci 優雅さ、慈悲深さ + -ous のような(形容詞化) → 慈悲深いような → 優しい、思いやりのある
gratitude
(DUO 440-91) grati 感謝 + tude こと(名詞化) → 感謝すること → 感謝、感謝の気持ち (= thanks, appreciation)
congratulations (※ お祝いの言葉の場合には必ず -s を付ける)
(DUO 2490-541) con- 一緒に + grat (ul) 喜び、感謝 + -ate (動詞化)+ -ion(名詞化)+ s (※) → 一緒に喜ぶこと → 祝うこと → お祝いの言葉、おめでとう
※ お祝いする言葉は一つだけではなく、沢山の思いが込められているという背景があることで、語尾に s が付いて複数形になっている。そのため、congratulation では「おめでとう」の意味にはならない。 (thanks, cheers, my apologies などの思いを伝える言葉には共通したルールになっている)
↳ congratulate
(DUO 2490-541) con- 一緒に + grat (ul) 喜び、感謝 + -ate (動詞化)→ 一緒に喜ぶ → …(人)にお祝いの言葉を述べる
grateful
(DUO 440-91) grate 感謝 + -ful (形容詞化) → 感謝している
※ be grateful to … (for A ) (Aのことで)…(人)に感謝している