agree の語源と意味

Library in Wiener

(DUO 371-78) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号371と英文番号78を示している

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語源 a + gree

a (=ad-) の方へ + gree (=grat) 喜び、感謝 

【シナプス・ポイント】
a (=ad-) と gree (=grat) を繋げると、
の方に喜び、感謝 → 相手に喜び、感謝を示す → 相手に同意する → 同意する、一致する         


 ↳    agreement
(DUO 371-78)  a- (=ad-) の方へ + gree (=grat) 喜び、感謝 + -ment(名詞化) → の方に喜び、感謝 → 相手に喜び、感謝を示すこと → 相手に同意すること → 合意、同意、意見の一致

 ↳    agreeable
(DUO 371-78)  a- (=ad-) の方へ + gree (=grat) 喜び、感謝 + -ableできる(形容詞化) → の方に喜び、感謝ができる → 相手に喜び、感謝を示すことができる → 相手に同意することができる → 同意に前向きな、受け入れられる、(好みに合うので)心地よい

接頭辞 ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at-

ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at-
には、「~の方へ、~に」というイメージがある。
意味は、前置詞「to」と同じと覚えておけば良いであろう。

これらの接頭辞は、以下のように数多くの変形パターンがあるが、接頭辞の直後にくる語根のスペルに影響されると認識していれば細かく覚える必要はないであろう。

ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at-  の関連語

arrive
(DUO 1401-299) ar-(= ad-) の方向に +  rive (= riv ) 川岸、川 → 川岸の方に → 川岸に触れる → 川岸に上陸する → 到着する

  ↳   arrival
(DUO 1401-299) ar-(= ad-) の方向に +  riv 川岸、川 + -al(名詞化) → 川岸の方に → 川岸に触れること → 川岸に上陸すること → 到着

※中世の旅路で、海上旅行の終着地点が港(岸)であったことに由来している。rive は川だけでなく、 shore 岸 の意味を持っており、川岸だけでなく広く海岸という意味にもつながっていて、海岸に到着するイメージとなる。このような事例は、難しく考えることなく、へぇ~、そうなんだ程度で語源の流れが掴めればシナプス・ポイントとしては十分であろう。

adequate
(DUO 1208-260) ad- の方に + equ 等しい + -ate (動詞化)→ 等しい方向にする → 目指す方向に等しくする → (ある目的には)十分な、まずまずの

adjust
(DUO 2353-509) ad- の方に + just 正しさ → 正しいほうへ → 正しい状態にする → …を調整する

  ↳   adjustment
(DUO 2353-509) ad- の方に + just 正しさ + -ment(名詞化)→ 正しいほうへ → 正しい状態にすること → 調整、調節

administration
(DUO 2109-455)ad- の方向に + minist  仕える + -ate(動詞化) + -ion(名詞化) → の方向に仕えること → 人々に奉仕すること → 行政、政府、政権、管理

  ↳   administrative
(DUO 2109-455)ad- の方向に + minist  仕える + -ate (動詞化) + -ive(形容詞化) → の方向に仕える → 人々に奉仕する → 行政の、行政の

語根 grace, grat

grace, grat は、「(神の)恩寵」をコアイメージとして、「慈悲深い」「優美な」「感謝」というイメージに繋がり、さらに「喜び」のイメージを有するに至っている

grace, grat の関連語

congratulations (※ お祝いの言葉の場合には必ず -s を付ける)
(DUO 2490-541)  con- 一緒に + grat (ul) 喜び、感謝 + -ate (動詞化)+ -ion(名詞化)+ s (※) → 一緒に喜ぶこと → 祝うこと → お祝いの言葉、おめでとう

※ お祝いする言葉は一つだけではなく、沢山の思いが込められているという背景があることで、語尾に s が付いて複数形になっている。そのため、congratulation では「おめでとう」の意味にはならない。 (thanks, cheers, my apologies などの思いを伝える言葉には共通したルールになっている)

 ↳    congratulate
(DUO 2490-541)  con- 一緒に + grat (ul) 喜び、感謝 + -ate (動詞化)→ 一緒に喜ぶ →  …(人)にお祝いの言葉を述べる

gratitude
(DUO 440-91)  grati 感謝 + tude こと(名詞化)  → 感謝すること → 感謝、感謝の気持ち (= thanks, appreciation)

grateful
(DUO 440-91)  grate 感謝 + -ful (形容詞化) → 感謝している 

※ be grateful to … (for A )   (Aのことで)…(人)に感謝している