接頭辞【語源】 ne-, neg-

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単語の頭に付く接頭辞。接頭辞+語根+接尾辞を基本として英単語が成り立っている。
この接頭辞一つで単語の意味が大きく変化する場合が多いので主要な接頭辞を理解していると、知らない単語でも大まかな意味を掌握できる可能性が高まるため、非常に重要だ。

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接頭辞 ne-, n-, neg-

ne-, n-, neg-
には、「否定(=not)」というイメージがある。
基本形は ne- だが、n-, neg-, no-など変形バージョンがある。

ne-, n-, neg-   「否定」の関連語

negotiate
(DUO 657– 142)  neg- 否定 + oti 暇 + -ate(動詞化) → 暇をなくす → 難しい仕事をする、商取引をする → 交渉する、…を取り決める

 ↳    negotiation
(DUO 657– 142)  neg- 否定 + oti 暇 + -ate(動詞化)+ -ion(名詞化)→ 暇をなくすこと→ 難しい仕事をすること、商取引をすること→交渉

※ 語根 oti は、ラテン語 otium 暇(free time)からきている。negotiate 関連の単語以外ではほとんど使われていないので、シナプス効果はあまり高く無い。

neglect
(DUO 898– 195)  neg- 否定 + lect 集める → 集めない → 集めないで放っておく→ …を怠る、…をおろそかにする(動詞)/ 怠ること(名詞)

 ↳  negligent
(DUO 898– 195)  neg- 否定 + lig(=lect ) 集める + -ent(形容詞化)→ 集めないような → 集めないで放っておくような→ 怠惰な、不注意な

 ↳  negligence
(DUO 898– 195)  neg- 否定 + lig(=lect ) 集める + -ence(名詞化)→ 集めないようなこと → 集めないで放っておくようなこと→ 怠惰、不注意

 ↳  negligible
(DUO 898– 195)  neg- 否定 + lig(=lect ) 集める + -ible 可能性(形容詞化)→ 集めないでいられる → 集めないで放っておける→ (無視できるほど)わずかな、取るに足らない、無視してよい

※ この negligible は、丸暗記しようとすると neglect とは意味が全く違うので、完全に意味不明なのだが、上記のように語源でイメージを捉えておくと、しっかりと意味の背景が見えてきて、無理なく覚えることができる。 これらは、シナプス効果の高い関連語句だ。

necessity
(DUO 527-111) ne- 否定  +  cess 譲る + -ity(名詞化)→ 譲ることのできないこと → 必要なので譲れないこと → 必需品、不可欠なもの、必要性

 ↳    necessitate
(DUO 527-111) ne- 否定  +  cess 譲る + -ity(名詞化) + -ate(動詞化)→ 譲ることのできない → 必要なので譲れない → …を要する