preventable の語源と意味

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(DUO 1519– 327)  ※これはDUO3.0の英単語見出し番号1519と英文番号327を示している

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語源 pre + vent + able

pre- 前に + vent  来る + -able できる(形容詞化)

【シナプス・ポイント】
pre-  と vent  と  -able を繋げると、
前に来ることができる → 前もって来て対応することができる → 前もって防ぐことができる → 未然に防ぐことができる → 予防(回避)できる、避けられる


 ↳    prevent
(DUO 1519– 327)  pre- 前に + ven 来る → 前に来る → 前もって来て対応する → 前もって防ぐ → 未然に防ぐ → …を防ぐ、止める

 ↳    prevention
(DUO 1519– 327)  pre- 前に + vent 来る + -ion(名詞化)→ 前に来ること → 前もって来て対応すること → 前もって防ぐこと → 未然に防ぐこと → 防止、予防、止めること

 ↳    preventive
(DUO 1519– 327)  pre- 前に + vent 来る + -ive(形容詞化)→ 前に来るような → 前もって来て対応するような → 前もって防ぐような → 未然に防ぐような → 予防する、防止する、妨げる

接頭辞 pre-, pro-, per-, pur- 

pre-, pro-, pur-, per- 
には、「前に」というイメージがある。
ただし、「前に」というイメージには大きく2つの意味がある。

それが
①順番や時間的な過去を示す「前に」(before)
②方向、空間や時間的な未来を示す「前に」(forward)
だ。

①は、「事前に」や「あらかじめ」と云うとわかりやすく、predict (…を予測する)や prepare(…を準備する)などで使われている。この意味では特に pre- が主に使われている。

②は、「前進」や「これから前に」というニュアンスで、 proceed (進む)や prospect (見込み)などといったように、これから先のことについて意味をなす。この意味では特に pro- が主に使われている。

pre-, pro-, pur-  の関連語

pretend
(DUO 1340– 286)  pre-  前に +  tend 伸ばす  → 前に伸ばす → 自分の存在を前に引っ張って伸ばす → 違う存在のふりをする、自分を装う→ …のふりをする、…を偽って主張する、まねをする

※少し強引な語源の流れのようだが、自分の本質を隠して偽りの自分を引っ張り出したり、自分そのものを引っ張ってより大きく見せて前面に主張するというような「見せかけ」というイメージになる。

 ↳    pretense
(DUO 1340– 286)  pre-  前に +  tense 伸ばす  → 前に伸ばす → 自分の存在を前に引っ張って伸ばす → 違う存在のふりをする、自分を装う → 見せかけ、ふり

 ↳    pretentious
(DUO 1340– 286)  pre-  前に +  tent 伸ばす + -ious (形容詞化)→ 前に伸ばすような →  自分の存在を前に引っ張って伸ばすような → 違う存在のふりをするような、自分を装うような →見栄を張った、見せかけの

prevail
(DUO 2264– 487)  pre- 前に + vail 強い・価値がある → 他を押しのける強さで前に出る → 力強く前方にひろがる → 普及する、広く行われている、勝つ

vail =val : 強い(strong)、 価値がある(worth) 
 value (価値)も同じ語源である。

 ↳    prevalent
(DUO 2264– 487)  pre- 前に + val 強い・価値がある + -ent(形容詞化) → 他を押しのける強さで前に出る → 力強く前方にひろがる → よくある、広く存在する

previous
(DUO 1310– 279) pre- 前に + vi 道 + -ous (形容詞化) → 前の道を行く → 前の、前回の

 ↳  previously
(DUO 1310- 279) pre- 前に + vi 道 + -ous (形容詞化)+ -ly (副詞化) → 前の道を行く → 以前は、前もって

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語根 vent, ven

vent, ven  は、「来る」(=come)というイメージを持つ

vent, ven の関連語

invention
(DUO 1250– 268)  in- 中に + vent 来る + -ion(名詞化)→ 中に来ること → 頭の中にアイデアが来ること → 発明(品)

 ↳    invent
(DUO 1250– 268)  in- 中に + vent 来る → 中に来る → 頭の中にアイデアが来る → …を発明する、考案する、…を捏造する

 ↳    inventor
(DUO 1250– 268)  in- 中に + vent 来る + -or ひと(名詞化)→ 中に来る人 → 頭の中にアイデアが来る人 → 発明する人 → 発明家

 ↳    inventive
(DUO 1250– 268)  in- 中に + vent 来る + -ive (形容詞化)→ 中に来るような → 頭の中にアイデアが来るような → 発明の才に富む

venture
(DUO 1306– 278)  vent 来る + -ure (名詞化)→ adventure から 接頭辞 ad- を省略したもの → 〈ad- に向かって + vent 来る + -ure(名詞化)〉から ad- を省略する → 〈新しい場所へ来ること → 危険を冒してくること → 冒険〉からad-を省略する → 危険を冒す、思い切って行動する → 冒険的事業、事業、投機

※ venture と adventure は、ほぼ同じイメージであり、語源の組み合わせでの違いが分かりにくい。これに関しては、あまり拘らずに覚えてしまうほうが賢明だ。

eventually
(DUO 383– 81)  e- 外に + vent 来る + -ual (形容詞化) + -ly(副詞化) → から外に出て来るように → 外にやってくるように → 結果として外に導き出されるように → 結果的に、結局は、最後には

※ eventually と finally の違い
どちらも最終的にという意味があるのだが、finally は良い結果や期待通りに「やっと」「ようやく」というニュアンスが含まれている。 eventually には、感情の良し悪しは抜きにして、「結局は」「最終的に」「いつしか」という時間的に将来に起こりえる事柄を表すニュアンスがあり、使い分けられている。
なお、 after all は、予想や期待に反してというネガティブなニュアンスがあり、「やっぱり」「(しょせん)結局は」というように使われるため、「最後に」という意味では使われない。

 ↳    eventual
(DUO 383– 81)  e- 外に + vent 来る + -ual (形容詞化) → から外に出て来るような → ① 外に出てきたような → 現実に起こったような → 出来事の、イベントの、行事の / ② 外にやってくるような → 結果として外に導き出されるような → 結果的な

 ↳    event
(DUO 383– 81)  e- 外に + vent 来る → から外に出て来る → ① 外に出てきたこと → 現実に起こったこと → 出来事、イベント、行事 / ② 外にやってくること → 結果として外に導き出されること → 結果