object の語源と意味

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(DUO 97-21)  ※これはDUO3.0の英単語見出し番号97と英文番号21を示している

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語源 ob + ject

ob- ~に対して + ject 投げる

【シナプス・ポイント】
ob- と ject を繋げると
 向かって投げる → 向かって投げる対象、に向かって反対意見を投げる → 物、物体、目的、目標(意識を向ける対象のこと)(名詞) / 異議を唱える、…だと言って反対する

 ↳   objection
(DUO 97-21) object 異議を唱える + -ion こと(名詞化)→ 反対意見、異議

 ↳   objective
(DUO 403-85) object 物体・対象 + -ive に関わる(形容詞化)→ 対象や物体に関わるような → 客観的な

接頭辞 ob-, oc-, of-, og-, o-

ob-, oc-, of-, og-, o-
には、主に「~の方へ、~に向かって」「反対(against)」というイメージがある。

基本形は ob- だが、後ろに続く語幹部分の先頭のスペルによって、 oc- + c, of- + f , og- + g , op- +p , o- + m のように変化する

ob-, oc-, of-, og-, o- の関連語

obstacle
(DUO 433-90)  ob- に反対して + st 立つ + -cle するもの(名詞化) → に反対して立つもの → 反対側の立場にあるもの → 障害、妨げ

obstinate
(DUO 1580-341)  ob- に反対して + sti 立つ + -nate (形容詞化) → に反対して立つような → 反対側の立場に立つような → かたくなに反対の立場にある → 頑固な、屈しない

obscure
(DUO 726-158)  ob- に向かって + scure 覆われる(covered) → 向こうが覆われてはっきりしないような → 不明瞭な、人目につかない、ぼやけた(形容詞)/ …を覆い隠す、…を分かりにくくする(動詞)

 ↳  obscurity
(DUO 726-158)  ob- に向かって + scure 覆われる(covered)+ -ity 状態(名詞化)→ 向こうが覆われてはっきりしない状態 → 世に知られない状態

obstruct
(DUO 1008-219)ob- ~に反対して(against)、~に向かって + struct 建てる → ~に反対して建てる → 塞いでいる → …をふさぐ、…の進路を妨げる

 ↳    obstruction
(DUO 1008-219)ob- ~に反対して + struct 建てる + -ionこと(名詞化) → ~に反対して建てていること → 塞いでいること → 妨げ、妨害

observe
(DUO 2364-512)  ob- に向かって + serve 見守る → の方を見守る → しっかりと意識を向ける → …を観察する、…に気づく、…を遵守する

 ↳  observation
(DUO 2364-512)  ob- に向かって + serv 見守る + -ate(動詞化) + -ion こと(名詞化) → の方を見守ること → しっかりと意識を向けること → 観察、(観察に基づく)意見

 ↳  observance
(DUO 2364-512)  ob- に向かって + serv 見守る + -ance (名詞化)→ の方を見守ること → しっかりと見守ること → 遵守

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語根 ject

ject は、「投げる (throw)」というイメージを持つ。
日本語化した単語では、映像を前の壁などに投影する機械であるプロジェクター(projector)などがわかりやすい。まさに前の(pro)方に投影(投げる=ject)するもの(-or)なのだ。その他の関連語も同じように大変イメージし易いので、シナプス効果が非常に高い語根なので沢山のシナプス・ポイントで繋げて覚えてしまおう!

ject の関連語

subject
(DUO 777-1770)sub- 下に + ject 投げる →下に投げる → 下のものを服従させる/下に置かれたもの → …に受けさせる(動詞)/ 主題、テーマ、科目、臣民 (⇔ object 目標、目的、異議を唱える)

 ↳    subjective
(DUO 777-1770) sub- 下に + ject 投げる + -ive のような(形容詞化)→ 下のものを服従させるような → 主観的な

subject と object の違い

下に投げる→ subject は、動作や行動の主体を表している。コアイメージは「主体」
向かって投げる→ object は、主体の行為の対象・目標を表す。コアイメージは「客体」

ざっくりと云うと、主体は、自分であったり何か物事を行っている中心のことを表し、客体はその対象を表している

そのコアイメージを持つと、形容詞である 「subjective 主観的な 」と 「objective 客観的な」の違いも理解しやすくなる

reject
(DUO 2068-447) re- 後ろに + ject 投げる → 後ろに投げる → …を拒絶する、…を却下する

 ↳   rejection
(DUO 2068-447) re- 後ろに + ject 投げる + -ion こと(名詞化)→ 後ろに投げること → 拒絶、却下

inject
(DUO 894-194) in- 中に + ject 投げる → 中に投げる → …を注射する、…を注入する、(意見など)を差し挟む

 ↳   injection
(DUO 894-194) in- 中に + ject 投げる + -ion こと(名詞化)→ 中に投げること → 注射