ignorant の語源と意味

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(DUO 679-146) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号679と英文番号146を示している

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語源 ig + gno(r) + ant

ig- 否定(=not) + gno(re) 知る + -ant(形容詞化)

※ 接頭辞 ig- は、「否定」の役割を持つ。

【シナプス・ポイント】
ig- と gno(re) と -ant を繋げると、
認識しないような → 無知な、(知っているべきことを)知らない


  ↳    ignore
(DUO 679-146) ig- 否定(=not)+ gno(re) 知る  → 認識しない → …を無視する、…に気づかないふりをする

  ↳    ignorance
(DUO 679-146) ig- 否定(=not)+ gno(r) 知る + -ance(名詞化) → 認識しないこと → 無知、知らないこと

接頭辞 in- , im-, ig- 

in- ,im-, ig- 
には、「否定」「中に」というイメージがある。

否定の意味を持つ接頭辞はいくつかある。
in, im, un, dis などが代表例だ。
代表と云ったのは、 in では接頭辞の後に続く語根のスペルによって ir や il などに変化することがあるからだ。im も in の変形でもある。
色々あって覚えにくく感じるが、これらの否定の接頭辞を知っておくと、かなり多くの単語の記憶の手助けになるので、しっかり把握しておこう。

紛らわしいのは、in, im は「中に」という全然違う意味の接頭辞があることだ。
それは印欧祖語までさかのぼると語源が違うことが要因のようだが、その違いを詳しく知っても他の単語の手助けにはあまりならないので、「否定」か「中に」かについて難しいことは考えずに語根との組み合わせ次第で割り切って覚えてしまおう。

一方で、un と dis は「否定」と覚えておけば問題ないであろう。単語を見た瞬間に「否定」のイメージが出来るので、覚えていない単語でも想像つきやすくなる。

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in-, im-, ig- 「否定」「中に」の関連語

indecisive(⇔ decisive)
(DUO 2476– 538)  in- 否定 + de- 離れて + cis 切る + -ive (形容詞化) → 考えを断ち切っていないような → 決断力のない、優柔不断な

 ↳    decisive
(DUO 522– 110)  de- 離れて + cis 切る + -ive (形容詞化) → 考えを断ち切っているような → 決断力のある、決定的な

 ↳    decision
(DUO 1990- 430)  de- 離れて + cis 切る + -ion (名詞化) → 考えを断ち切っていること → 決議、決断

indifferent
(DUO 2079– 449)  in- 否定 + dif- (= dis-, di- ) 離れて (apart) + fer 運ぶ (carry) + -ent のような (形容詞化) → 離れて運ぶようなことのない → 特に大差ない、いつもと異なることがない → 無関心な、公平な、大したことのない

 ↳    indifference
(DUO 2079– 449)  in- 否定 + dif- 離れて + fer 運ぶ + -ence こと (名詞化)→ 離れて運ばないこと → 違いがないこと → 特に大差ないこと → 無関心

語根 gni, gno

gni, gno は、「知る」というイメージを持つ

gni, gno の関連語

recognize
(DUO 2339-505) re- 再び・後ろへ・強意を持つ + co- 一緒に +  gni 知る + -ze(動詞化) → 完全に共に知るようにすること → それとわかること、承認

 ↳   recognition
(DUO 2339-505) re- 再び・後ろへ・強意を持つ + co- 一緒に +  gni 知る + -tion(名詞化)→ 完全に共に知るようにすること → それとわかること、承認