(DUO 2535-553) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号2535と英文番号553を示している
語源 at + tend + ant
at- の方へ + tend 伸ばす + -ant (名詞化)
【シナプス・ポイント】
at- と tend と -ant を繋げると、
~の方へ伸ばすひと → ~の方に気持ちを伸ばすひと → 接客係、案内係
↳ attend
(DUO 2535-553) at- の方へ + tend 伸ばす → ~の方に気持ちを伸ばす、~の方に足を伸ばす → 注意して聞く、世話をする、…に出席する
↳ attendance
(DUO 2535-553) at- の方へ + tend 伸ばす + -ance (名詞化) → ~の方へ伸ばすこと → ~の方に足を伸ばすこと → 出席、出席者数
※ attend のコアイメージは、「~の方に伸ばす」であり、「気持ち」「足」のどちらを伸ばすかによって、その意味合いが変化している。また、「耳を傾ける」という「注意して聞く」は、attend to と to が付く。これで一層「~の方へ」という意味合いが強くなっている。
接頭辞 at-=ad, af, ag, al, an, ap, ar, as, ac
at-=ad, af, ag, al, an, ap, ar, as, ac : ~の方へ(to)
at-=ad, af, ag, al, an, ap, ar, as, ac の関連語
admit
(DUO 917– 200) ad- ~その方向に + mit 送る(send) → ある方向に意図的に送る → …(入学や入場)を許可する、入れる、認める
↳ admission
(DUO 917- 200) ad- ~その方向に + miss 送る(send) + -ion こと、もの(名詞化) → ~その方向に送ること → …に入場を許すこと、受け入れること → 入ることの許可、入場料、認める発言、白状
apply
(DUO 257-53) ap- (= ad- ) その方向へ + ply 折る → 折り重ねて当てる → 適用する、申請する
↳ application
(DUO 257-53) ap- その方向へ + plic 折る + -ate (動詞化)+ -ion こと(名詞化) → 折り重ねて当てること → 応用、適用、申し込み、アプリケーション
↳ applicant
(DUO 257-53) ap- その方向へ + plic 折る + -ant ひと、もの(名詞化)→ 折り重ねて当てるひと → 申込者、応募者
attribute
(DUO 1257-269) at- ~の方に + tribute 与える → ~の方に与える → 要因を~の方に与える → …を~のせいにする(動詞)/ 特性、属性(名詞)
assert
(DUO 702-153) as-(=ad-) その方向へ + sert 繋ぐ、結ぶ、置く(=ser )→ ある方向に繋ぐ、ある方向に結ぶ → …を主張する、…を断言する
↳ assertion
(DUO 702-153) as-(=ad-) その方向へ + sert 繋ぐ、結ぶ、置く(=ser ) + tion (名詞化)→ ある方向に繋ぐこと、ある方向に結ぶこと → 主張、断言
語根 tend, tens, tent
tens, tend, tent は、「伸ばす」「引っ張る」というイメージと、「持つ(保持する)」「つかむ」というイメージを持つ
tend, tens, tent の関連語
extend
(DUO 130-27) ex- 外に + tend 伸ばす → 外に伸ばす → …を伸ばす、…を広げる、広がる
↳ extent
(DUO 130-27) ex- 外に + tent (=tend) 伸ばす → 外に伸ばされたもの → 外への広がり → 範囲、程度
↳ extensive
(DUO 130-27) ex- 外に + tens (=tend) 伸ばす + -ive (形容詞化)→ 外に伸びている →外へ伸ばし広げられたような → 広範囲の、広大な
↳ extension
(DUO 130-27) ex- 外に + tens (=tend) 伸ばす + -ion (名詞化)→ 外に伸びていること →外へ伸ばし広げられたこと → 拡張、延長
pretend
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tend 伸ばす → 前に伸ばす → 自分の存在を前に引っ張って伸ばす → 違う存在のふりをする、自分を装う→ …のふりをする、…を偽って主張する、まねをする
※少し強引な語源の流れのようだが、自分の本質を隠して偽りの自分を引っ張り出したり、自分そのものを引っ張ってより大きく見せて前面に主張するというような「見せかけ」というイメージになる。
↳ pretense
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tense 伸ばす → 前に伸ばす → 自分の存在を前に引っ張って伸ばす → 違う存在のふりをする、自分を装う → 見せかけ、ふり
↳ pretentious
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tent 伸ばす + -ious (形容詞化)→ 前に伸ばすような → 自分の存在を前に引っ張って伸ばすような → 違う存在のふりをするような、自分を装うような →見栄を張った、見せかけの
contend
(DUO 1031-224) con- 一緒に + tend 張る→ 一緒に張り合う → …と競争する、…と張り合う、…だと力説する
content
(DUO 670-144)(DUO 1215-261) con- 一緒に + tent つかむ → 一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)
contend
(DUO 1031-224) con- 一緒に + tend 張る→ 一緒に張り合う → …と競争する、…と張り合う、…だと力説する
content
(DUO 670-144)(DUO 1215-261) con- 一緒に + tent つかむ → 一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)
この2つの単語は最後が d と t で違うだけだが、全く違う意味を持つ。
しかし、con- だけでなく、tend と tent も古語 ten- 「伸ばす」を語源に持っているため、非常に紛らわしい。
両方とも接頭辞 con- は「一緒に」という意味では同じ。
語根 tend = tent は、「伸ばす、張る」という意味と、「持つ、つかむ」という意味を 持っている。
では何で区別するかというと接頭辞と語根の組み合わせで違う意味になってしまっているとしか言いようがない。例えば、extend と extent のように動詞と名詞だけの差異の単語もある。そのため、基本的な語源は理解しつつも、ここでは割り切って接頭辞と語根の組み合わせで覚えるしかない。
ここでは、厳密な言語学ではなく語源でシナプス効果を高めることで「覚えやすく」することを主眼としていることから、それを前提に、content の覚え方として、キャンプで使うテント(=tent)を意識し、「テントを保持して中身を詰めて満足した」というイメージを持つとcontentを覚えやすい。
content は、ウェブサイトのコンテンツ(内容=contents )といった使い方もあるので、結びつけ易いのではないだろうか。
contend については、「ボクシングなどでトップコンテンダー」などと表現されることがあるように、「張り合う」イメージが強く、動詞での「…と競争する、張り合う」と覚えるのが良いだろう。