(DUO 1328-283) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号1328と英文番号283を示している
語源 in + tent + ion + al + ly
in- 中に + tent 伸ばす + -ion(名詞化)+ -al (形容詞化)+ -ly(副詞化)
※ tens= tent, tent : 伸ばす、伸びる、張る
【シナプス・ポイント】
in- と tent と -ion と -al と -ly を繋げると
中に伸ばして → 気持ちを中に伸ばして → 何かをやろうとして → 意図的に、わざと
( = deliberately , on purpose )
↳ intend
(DUO 1328-283) in- 中に + tend 伸ばす → 中に伸ばす → 気持ちを中に伸ばす → 何かをやろうとする → 意図する、注意を向ける
↳ intention
(DUO 1328-283) in- 中に + tent 伸ばす + -ion(名詞化) → 中に伸ばすこと → 気持ちを中に伸ばすこと → 何かをやろうとすること → 意図
↳ intentional
(DUO 1328-283) in- 中に + tent 伸ばす + -ion(名詞化) + -al (形容詞化) → 中に伸ばすような → 気持ちを中に伸ばすような → 何かをやろうとするような → 意図的な
intend のコアイメージは、「中に伸ばす」であり、「気持ち」を心に伸ばすことで意識を強めるという意味合いとなっている。
一方で、紛らわしい intense のコアイメージは、語源自体が同じ「中に伸ばす」であるのだが、「ピンと張りつめた状態のものを中心に伸ばしていく緊張状態」を表しており、そこから生まれてくる「激しさ」や「強さ」にスポットが当てられていて、2つの単語は全く意味の違うものへと変化していった。
このような例は語源ではあるあるなので、ここは割り切って intense は「激しいンデス」とても覚えた方が良いでしょう。
接頭辞 in- = im, ir, il, ig
in- = im, ir, il, ig : 否定、中に
in- = im, ir, il, ig の関連語
instinct
(DUO 396-83) in- 中を + stinct 刺激する → 中を刺激する衝動 → 本能
↳ instinctive
(DUO 396-83) in- 中を + stinct 刺激する + -ive (形容詞化) → 中を刺激する衝動のような → 本能的な
↳ instinctively
(DUO 396-83) in- 中を + stinct 刺激する + -ive (形容詞化)+ -ly(副詞化) → 中を刺激する衝動のように → 本能的に
impose
(DUO 2091– 451) im- 中に + pose 置く → 中に置く → …(税など)を課す、…を押し付ける
↳ imposing
(DUO 2091– 451) im- 中に + pose 置く + -ing ような(形容詞化) → 相手の中に強い印象を置くような → 堂々とした、立派な
ignore
(DUO 679-146) ig- 否定(=not)+ gno(re) 知る → 認識しない → …を無視する、…に気づかないふりをする
↳ ignorant
(DUO 679-146) ig- 否定(=not)+ gno(r) 知る + -ant(形容詞化) → 認識しないような → 無知な、(知っているべきことを)知らない
↳ ignorance
(DUO 679-146) ig- 否定(=not)+ gno(r) 知る + -ance(名詞化) → 認識しないこと → 無知、知らないこと
語根 tens, tend, tent
tens, tend, tent は、「伸ばす」「引っ張る」というイメージと、「持つ(保持する)」「つかむ」というイメージを持つ
tens, tend, tent の関連語
attend
(DUO 2535-553) at- の方へ + tend 伸ばす → ~の方に気持ちを伸ばす、~の方に足を伸ばす → 注意して聞く、世話をする、…に出席する
↳ attendance
(DUO 2535-553) at- の方へ + tend 伸ばす + -ance (名詞化) → ~の方へ伸ばすこと → ~の方に足を伸ばすこと → 出席、出席者数
↳ attendant
(DUO 2535-553) at- の方へ + tend 伸ばす + -ant (名詞化) → ~の方へ伸ばすひと → ~の方に気持ちを伸ばすひと → 接客係、案内係
※ attend のコアイメージは、「~の方に伸ばす」であり、「気持ち」「足」のどちらを伸ばすかによって、その意味合いが変化している。また、「耳を傾ける」という「注意して聞く」は、attend to と to が付く。これで一層「~の方へ」という意味合いが強くなっている。
extend
(DUO 130-27) ex- 外に + tend 伸ばす → 外に伸ばす → …を伸ばす、…を広げる、広がる
↳ extent
(DUO 130-27) ex- 外に + tent (=tend) 伸ばす → 外に伸ばされたもの → 外への広がり → 範囲、程度
↳ extensive
(DUO 130-27) ex- 外に + tens (=tend) 伸ばす + -ive (形容詞化)→ 外に伸びている →外へ伸ばし広げられたような → 広範囲の、広大な
↳ extension
(DUO 130-27) ex- 外に + tens (=tend) 伸ばす + -ion (名詞化)→ 外に伸びていること →外へ伸ばし広げられたこと → 拡張、延長
intense
(DUO 236-48)in- 中に + tens → 中に伸ばす → 中に向かって引っ張る → ピンと張りつめた感情が中に集中する → (感情や勢いなどが)強烈な、激しい
↳ intensive
(DUO 236-48)in- 中に + tens → 伸ばす中に伸ばす + -ive (形容詞化)→ 中に向かって引っ張るような → ピンと張りつめた感情が中に集中するような → 集中的な、集約的な
↳ intensify
(DUO 236-48)in- 中に + tens → 伸ばす中に伸ばす + -ify (動詞化)→ 中に向かって引っ張る → ピンと張りつめた感情が中に集中させる → 強まる、…を強化させる(自他動詞)
↳ intensity
(DUO 236-48)in- 中に + tens → 伸ばす中に伸ばす + -ity (名詞化)→ 中に向かって引っ張ること → ピンと張りつめた感情が中に集中させること → 激しさ、熱心さ
pretend
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tend 伸ばす → 前に伸ばす → 自分の存在を前に引っ張って伸ばす → 違う存在のふりをする、自分を装う→ …のふりをする、…を偽って主張する、まねをする
※少し強引な語源の流れのようだが、自分の本質を隠して偽りの自分を引っ張り出したり、自分そのものを引っ張ってより大きく見せて前面に主張するというような「見せかけ」というイメージになる。
↳ pretense
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tense 伸ばす → 前に伸ばす → 自分の存在を前に引っ張って伸ばす → 違う存在のふりをする、自分を装う → 見せかけ、ふり
↳ pretentious
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tent 伸ばす + -ious (形容詞化)→ 前に伸ばすような → 自分の存在を前に引っ張って伸ばすような → 違う存在のふりをするような、自分を装うような →見栄を張った、見せかけの
contend
(DUO 1031-224) con- 一緒に + tend 張る→ 一緒に張り合う → …と競争する、…と張り合う、…だと力説する
※語根の意味の違いに注意!
content
(DUO 670-144)(DUO 1215-261) con- 一緒に + tent つかむ → 一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)
contend
(DUO 1031-224) con- 一緒に + tend 張る→ 一緒に張り合う → …と競争する、…と張り合う、…だと力説する
content
(DUO 670-144)(DUO 1215-261) con- 一緒に + tent つかむ → 一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)
この2つの単語は最後が d と t で違うだけだが、全く違う意味を持つ。
しかし、con- だけでなく、tend と tent も古語 ten- 「伸ばす」を語源に持っているため、非常に紛らわしい。
両方とも接頭辞 con- は「一緒に」という意味では同じ。
語根 tend = tent は、「伸ばす、張る」という意味と、「持つ、つかむ」という意味を 持っている。
では何で区別するかというと接頭辞と語根の組み合わせで違う意味になってしまっているとしか言いようがない。例えば、extend と extent のように動詞と名詞だけの差異の単語もある。そのため、基本的な語源は理解しつつも、ここでは割り切って接頭辞と語根の組み合わせで覚えるしかない。
ここでは、厳密な言語学ではなく語源でシナプス効果を高めることで「覚えやすく」することを主眼としていることから、それを前提に、content の覚え方として、キャンプで使うテント(=tent)を意識し、「テントを保持して中身を詰めて満足した」というイメージを持つとcontentを覚えやすい。
content は、ウェブサイトのコンテンツ(内容=contents )といった使い方もあるので、結びつけ易いのではないだろうか。
contend については、「ボクシングなどでトップコンテンダー」などと表現されることがあるように、「張り合う」イメージが強く、動詞での「…と競争する、張り合う」と覚えるのが良いだろう。