(DUO 450-93) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号450と英文番号93を示している
語源 ac + cid + ent + al + ly
ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化)+ -al(形容詞化) + -ly(副詞化)
【シナプス・ポイント】
ac- と cid と -ent と -al と -ly を繋げると、
~の方に偶然に落ちた → 偶然に、過失で
↳ accident
(DUO 450-93) ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化) → ~の方に偶然に落ちる出来事 → 事故、偶然
↳ accidental
(DUO 450-93) ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化)+ -al(形容詞化) → ~の方に偶然に落ちるような → 偶然の、思いがけない (⇔ intentional, deliberate, planned 意図的な、計画的な)
接頭辞 ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at- の持つ意味
ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at-
には、「~の方へ、~に」というイメージがある。
意味は、前置詞「to」と同じと覚えておけば良いであろう。
これらの接頭辞は、以下のように数多くの変形パターンがあるが、接頭辞の直後にくる語根のスペルに影響されると認識していれば細かく覚える必要はないであろう。
ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at- の関連語
appreciate
(DUO 1338-285) ap- の方向に + preci 価値 + -ate (動詞化)
の方向に価値をつける、値段をつける → …の質を評価する、…に感謝する、価値が上がる
↳ appreciation
(DUO 1338-285) ap- の方向に + preci 価値 + -ate(動詞化) + -ion (名詞化) → の方向に価値をつけること、値段をつけること → 価値の上昇、正しい評価(理解)、感謝の気持ち
admit
(DUO 917– 200) ad- ~その方向に + mit 送る(send) → ある方向に意図的に送る → …(入学や入場)を許可する、入れる、認める
↳ admission
(DUO 917- 200) ad- ~その方向に + miss 送る(send) + -ion こと、もの(名詞化) → ~その方向に送ること → …に入場を許すこと、受け入れること → 入ることの許可、入場料、認める発言、白状
語根 cas, cad, cid
cas, cad, cid, cide は、 「偶然」「落ちる」というイメージを持つ。
cas, cad, cid の関連語
case
(DUO 126-27) cas 偶然、落ちる → 偶然身の上に落ちてきたこと → 場合、事例、事実、事件、症例、ケース
casual
(DUO 2312-497) cas 偶然 + -ual(形容詞化) → 偶然の → 計画的でない様子や形式ばらない様子の → 偶然の、付き合いの浅い、何気ない、気取らない
↳ casualty
(DUO 474-98) cas 偶然 + -ual (形容詞化)+ -ty(名詞化) → 偶然起こった災害や損害 → 犠牲者、被害者 (⇔ offender 加害者)
fatalty は、事故、事件、殺人、病気などで、犠牲者として早死にした場合に用いる言葉。亡くなった人を表す意味にもなる。
victim, casualty は、事故などによる犠牲者、死傷者を意味しており、死者だけでなく負傷者も含めているので、fataltyとは明確に違いがある。
特にcasuarly には、語源「cas 偶然」を由来としていることから、より偶然の事故や戦争などの犠牲者を表している。
coincide
(DUO 799-174) co- 一緒に + in- 中に + cid 偶然、落ちる → ~の中に偶然一緒に落ちる → 偶然一致する、同時に起こる、符号する(with…と)
↳ coincidence
(DUO none) co- 一緒に + in- 中に + cid 偶然、落ちる + -ence(名詞化) → ~の中に偶然一緒に落ちること → 偶然の一致
incident
(DUO 2158-465)in– 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化) → 中に落ちること → 身の上に落ちてくること → 何かの出来事が発生したこと → (予期しない)出来事、(偶発的な)事件
↳ incidental
(DUO 2158-465)in– 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化)+ -al (形容詞化)→ 中に落ちるような → 身の上に落ちてくるような → 何かの出来事が発生したような → 偶発的な出来事のような → 偶然起こる、付随する
↳ incidentally
(DUO 2158-465)in– 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化)+ -al (形容詞化)+ -ly (副詞化)→ incidental (中に落ちるような → 身の上に落ちてくるような → 何かの出来事が発生したような → 偶発的な出来事のような → 偶然起こる、付随する) + -ly (副詞化)→ 付随して言うと → ついでに言うと → ちなみに
※ この incidentally は、いきなり「ちなみに」と覚えようとすると、incidentとの繋がりもわからず意味不明だが、語源のもつコアイメージ「偶発的な、付随する」を知っていれば、「付随して言及する」、すならち「ついでに言う」→「ちなみに」という流れがよくわかる。