接頭辞【語源】con-, com-

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contemporary
(DUO 69-15) con- 一緒に + tempor 一時的  + -ary(形容詞化) → 共に一時的な → 時を同じくしている → 同時代の、現代の(形容詞)/ 同時代の人(名詞)

contend
(DUO 1031-224) con- 一緒に + tend 張る→ 一緒に張り合う → …と競争する、…と張り合う、…だと力説する


content
(DUO 670-144)(DUO 1215-261)  con- 一緒に + tent つかむ → 一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)

contend と content の違い

contend
(DUO 1031-224) con- 一緒に + tend 張る→ 一緒に張り合う → …と競争する、…と張り合う、…だと力説する

content
(DUO 670-144)(DUO 1215-261)  con- 一緒に + tent つかむ → 一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)


この2つの単語は最後が d と t で違うだけだが、全く違う意味を持つ。
しかし、con- だけでなく、tend と tent も古語 ten- 「伸ばす」を語源に持っているため、非常に紛らわしい。
両方とも接頭辞 con- は「一緒に」という意味では同じ。
語根 tend = tent は、「伸ばす、張る」という意味と、「持つ、つかむ」という意味を 持っている。
では何で区別するかというと接頭辞と語根の組み合わせで違う意味になってしまっているとしか言いようがない。例えば、extend と extent のように動詞と名詞だけの差異の単語もある。そのため、基本的な語源は理解しつつも、ここでは割り切って接頭辞と語根の組み合わせで覚えるしかない。
ここでは、厳密な言語学ではなく語源でシナプス効果を高めることで「覚えやすく」することを主眼としていることから、それを前提に、content の覚え方として、キャンプで使うテント(=tent)を意識し、「テントを保持して中身を詰めて満足した」というイメージを持つとcontentを覚えやすい。
content は、ウェブサイトのコンテンツ(内容=contents )といった使い方もあるので、結びつけ易いのではないだろうか。
contend については、「ボクシングなどでトップコンテンダー」などと表現されることがあるように、「張り合う」イメージが強く、動詞での「…と競争する、張り合う」と覚えるのが良いだろう。

continue
(DUO 173– 35)  con-  強意 + tin (=tain ) つかむ、保持する + -e (動詞化)→ しっかりつかむ → 途切れずに保持する → 続く、継続する(自動詞)/ …を続ける(他動詞)

 ↳    continuous
(DUO 173– 35)  con-  強意 + tin (=tain ) つかむ、保持する + -ous(形容詞化)→ しっかりつかむような → 途切れずに保持するような → 途切れなく続く

 ↳    continual
(DUO 173– 35)  con-  強意 + tin (=tain ) つかむ、保持する + -al(形容詞化)→ しっかりつかむような → 途切れずに保持するような → 繰り返し起こる(※途切れがある

※ continuous と continual の違い : 同じ形容詞であるが、途切れることなく続くのが continuous で、途切れがあって繰り返して起こっているのが continual である。
「途切れあるこんてぃにゅある」で覚えましょう!

 ↳    continuity
(DUO 173– 35)  con-  強意 + tin (=tain ) つかむ、保持する + -uity(名詞化)→ しっかりつかむこと → 途切れずに保持すること → 一貫性、連続性

 ↳    continuation
(DUO 173– 35)  con-  強意 + tin (=tain ) つかむ、保持する + -ate(動詞化) + -ion(名詞化)→ しっかりつかむこと → 途切れずに保持すること → 続くこと、続けること

contract
(DUO 603-130) con- 一緒に + tract 引っ張る → 一緒に引き寄せる → 合意する、契約する → 契約、契約書

contribute
(DUO 1514-326)  con- 一緒に + tribute 与える → 一緒に与える → 皆で与える → …を寄付する、寄与する

  ↳  contribution
(DUO 1514-326)  con- 一緒に + tribute 与える + -ion (名詞化)→ 一緒に与えること →皆で与えること → 寄付、寄与

convenient
(DUO 1205– 259)  con- 一緒に + ven 来る + -ient(形容詞化)→ 一緒に来るような → 必要なものが一緒に来るような → 便利な

 ↳    convenience
(DUO 1205– 259)  con- 一緒に + ven 来る + -ience(名詞化)→ 一緒に来るようなこと → 必要なものが一緒に来るようなこと → 便利、都合の良さ

conventional
(DUO 1252– 268)  con- 一緒に + vent 来る + -ion(名詞化)+ -al(形容詞化)→ 一緒に来るような → 一緒に集まってできたことのような → 慣習を基に出来上がったことのような → 慣習的な、伝統的な、従来の

 ↳    convention
(DUO 1252– 268)  con- 一緒に + vent 来る + -ion(名詞化)→ 一緒に来ること → ① 一緒に集まること、② 一緒に集まってできたこと( → 慣習を基に出来上がったこと) → ① 会議、大会、② しきたり、慣習、協定

converse
(DUO 677-146) con- 一緒に + verse 向きを変える → 一緒に向きを変える → ①一緒に言葉の向きを変えてやりとりする/ ②共に体の向きをクルっと変えた → ①会話する、対談する(動詞)/ ②逆の(形容詞)

※①と②が分かりにくいので、向きを変える対象を「言葉」と「体」に置き換えてイメージできるように解釈したもの。全く違う意味なのだが、語源の “verse”のコアイメージ「向きを変える」がインプットされていれば、それ程違和感なく納得でき、接頭辞との組み合わせでシナプス効果も向上する。

  ↳   conversation
(DUO 677-146) con- 一緒に + vers 向きを変える + -ate (動詞化)+ -ion(名詞化) → 一緒に言葉の向きを変えてやりとりすること → 会話、対談

  ↳   conversational
(DUO 677-146) con- 一緒に + vers 向きを変える + -ate (動詞化)+ -ion(名詞化)+ -al (形容詞化)→ 一緒に言葉の向きを変えてやりとりするような → 会話の、対談の

  ↳   conversely
(DUO none) con- 一緒に + verse 向きを変える + -ly(副詞化) → 共に体の向きをクルっと変えるように → 逆に、対照的に

convey
(DUO 1065- 230) con- 一緒に + vey (=via) 道 → 一緒に道を行く → 積み荷と一緒に道を行く → …を運ぶ、 …を運搬する

 ↳  conveyance
(DUO none)  con- 一緒に + vey (=via) 道 + -ance(名詞化)→ 一緒に道を行くこと → 積み荷と一緒に道を行くこと → 運搬、伝達、輸送機関

convince
(DUO 888-193) con- 強く + vince 征服する → 強く言い征服する → 説き伏せる → …を納得させる、…をわからせる

 ↳    convincing
(DUO 888-193) con- 強く + vince 征服する + -ing ことの(形容詞化)→ 説き伏せるような → 説得力のある

 ↳    conviction
(DUO 888-193) con- 強く + vict 征服する + -ion (名詞化)→ 説き伏せるようなこと → 確信、信念、有罪判決※
※ 有罪判決の語源は、 convince ではなく、convict 「…に有罪判決を言い渡す」(con 完全に + vict 征服する → 完全に勝つ)