接頭辞【語源】 de-

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単語の頭に付く接頭辞。接頭辞+語根+接尾辞を基本として英単語が成り立っている。
この接頭辞一つで単語の意味が大きく変化する場合が多いので主要な接頭辞を理解していると、知らない単語でも大まかな意味を掌握できる可能性が高まるため、非常に重要だ。

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接頭辞 de- 

de-
には、「下に」(down) 「離れて」(apart)というイメージがある。
他にも「否定」「強意(完全に)」「外へ」の意味を持つ。
接頭辞 dis- も同じような意味を持っているので、かなり紛らわしくなっている。基本はde- も dis- も同じ語源の接頭辞である。
そのため、意味はほぼ同じではあるが、dis- の方が「否定」で使われていることが圧倒的に多い。

de-  「下に」(down),「離れて」(apart)の関連語

debate
(DUO 2141-461) de- 離れて + bate(=bat) 打つ → 離れて打つ → 離れて言葉を打ちあう → 討論する、論争する(自他動詞) / 討論、論争(名詞)

※ 語根 bate, bat は、「打つ」(beat)のイメージを持つ。野球のバット(bat)がまさにそれ。なお、討論は、「論を討つ」を意味するので、英語源と関連していて面白い。

deceased
(DUO 2008-434) de- 離れて + ceas(=cede)立ち去る + -ed 過去分詞(形容詞化)→ 離れて立ち去った → 立ち去っていなくなった → 亡くなった(形容詞) / (the ー)故人(名詞)

  ↳  decease
(DUO 2008-434) de- 離れて + cease(=cede)立ち去る → 離れて立ち去る → 立ち去っていなくなる → 死

deceive
(DUO 2439-531) de- 離れて + ceive つかむ → 離れてつかむ → 事実から離れたことをつかませる → …を騙す

  ↳   deceit
(DUO 2439-531) de- 離れて + cei つかむ + -t (名詞化)→ 離れてつかむこと → 事実から離れたことをつかませること → だまし、欺瞞

  ↳   deceitful
(DUO 2439-531) de- 離れて + cei つかむ + -t (名詞化)+ ful (形容詞化)→ 離れてつかむような → 事実から離れたことをつかませるような → 人をだます(目的の)

  ↳   deception
(DUO 2439-531) de- 離れて + cept つかむ + -ion(名詞化)→ 離れてつかむこと → 事実から離れたことをつかませること → ごまかし、真実を歪めること

  ↳   deceptive
(DUO 2439-531) de- 離れて + cept つかむ + -ive(形容詞化) → 離れてつかむような → 事実から離れたことをつかませるような →  見かけとは反対の

decide
(DUO 522-110) de- 離れて + cide 切る (cut) → 切って離す → 他の選択肢を切り離す、悩みを断ち切る → …を決心する、…を決定する

 ↳    decisive
(DUO 463-96) de- 離れて + cis 切る + -ive の、のような(形容詞化)→ 悩みを切り離すような → 決定的な、決断力のある

 ↳    decision
(DUO 1990-430) de- 離れて + cis 切る + -ion こと(名詞化)→ 悩みを切り離すこと → 決定

 ↳    indecisive (⇔ decisive)
(DUO 2476– 538)  in- 否定 + de- 離れて + cis 切る + -ive (形容詞化) → 考えを断ち切っていないような → 決断力のない、優柔不断な

decline
(DUO 174– 35)  de- 離れて、下に + cline 傾く、寄りかかる → 下に傾く / 寄りかかることなく離れる → 減少する / 断る