接頭辞【語源】 dis-, dif-, di-

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単語の頭に付く接頭辞。接頭辞+語根+接尾辞を基本として英単語が成り立っている。
この接頭辞一つで単語の意味が大きく変化する場合が多いので主要な接頭辞を理解していると、知らない単語でも大まかな意味を掌握できる可能性が高まるため、非常に重要だ。

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接頭辞 dis-, dif-, di- 

dis-, dif-, di-
には、「分離」「否定」「反対」というイメージがある。
他にも「否定」「完全に」「外へ」の意味を持つ。
接頭辞 de- も同じような意味を持っているので、かなり紛らわしくなっている。
どちらもラテン語由来なので仕方のないことではあるのだが、dis- の方が「否定」で使われていることが圧倒的に多い。

※かなり多くの単語に使われる接頭辞で、
 動詞の前に付く : 離れた、 反対の 意味を持つ。 「離反」と覚えるとよい。
 名詞・形容詞の前に付く : 無、不 の意味を持つ。 「不」と覚えるとよい

dis-, dif-, di- 「分離」「否定」「反対」の関連語

disagree
(DUO 372-78)   dis- 否定 + agree 同意する → 同意を否定する → 同意しない → 意見が異なる、一致しない

 ↳    disagreement
(DUO 372-78)   dis- 否定 + agree 同意する + -ment (名詞化)→ 同意を否定すること → 同意しないこと → 意見の対立、相違点

disappear
(DUO 1090– 236)  dis- 反対の意味 + appear 現れる → 見えなくなる → 消える

 ↳    disappearance
(DUO 1090– 236)  dis- 反対の意味 + appear 現れる + -ance こと(名詞化) → 見えなくなること → 消えてなくなること、失踪

disappoint
(DUO 1790-389) dis- 否定  + ap- ~の方に + point 指す  → 指名しない → 指名しないで失望させる → …をがっかりさせる

 ↳  disappointment
(DUO 1790-389) dis- 否定  + ap- ~の方に + point 指す + -ment (名詞化)→ 指名しないこと → 指名しないで失望させること → 失望、失望させるもの

disaster
(DUO 477– 99)  dis- 反対の意味 + aster 星 → 不幸な星回り → 大災害、惨事

 ↳    disastrous
(DUO 477– 99)  dis- 反対の意味 + aster 星 + -ous のような(形容詞化)→ 不幸な星回りのような → 悲惨な、悲劇の

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discovery
(DUO 274– 56)  dis- 反対の意味 + cover 覆う + -ry こと(名詞化)→ 覆わないこと → 発見、発見すること

 ↳    discover
(DUO 274– 56) dis- 反対の意味 + cover 覆う → 覆わない → …を発見する  

discreet
(DUO none)  dis- 離れて + creet(=cre) 分ける → 離れて分ける → 分別のある →
 思慮深い

※ 接尾辞 dis が「離れて」、語根 cre が「分ける」が合体して日本語の「分別のある」という「分ける」と「別」という言葉が合体したものになるのは非常に興味深い。分別があるから、思慮深いという意味に容易く連想できるのが良い。