接頭辞【語源】pre-, pro-, per-

Library in Hungary

単語の頭に付く接頭辞。接頭辞+語根+接尾辞を基本として英単語が成り立っている。
この接頭辞一つで単語の意味が大きく変化する場合が多いので主要な接頭辞を理解していると、知らない単語でも大まかな意味を掌握できる可能性が高まるため、非常に重要だ。

スポンサーリンク

接頭辞 pre-, pro-, per-, pur- 

接頭辞は英語で prefix 。 接頭辞の「pre- 前に」 と語根「 fix 固定する」が繋がって、「前に固定するもの」となり、「接頭辞、前に置くもの」という意味になる。
なお、接尾辞の suffix は、接頭辞の「suf- 下に」 と語根「 fix 固定する」が繋がって、「後ろに固定するもの」となり、「接尾辞」という意味になる。

pre-, pro-, pur-, per- 
には、「前に」というイメージがある。
ただし、「前に」というイメージには大きく2つの意味がある。

それが
①順番や時間的な過去を示す「前に」(before)
②方向、空間や時間的な未来を示す「前に」(forward)
だ。

①は、「事前に」や「あらかじめ」と云うとわかりやすく、predict (…を予測する)や prepare(…を準備する)などで使われている。この意味では特に pre- が主に使われている。

②は、「前進」や「これから前に」というニュアンスで、 proceed (進む)や prospect (見込み)などといったように、これから先のことについて意味をなす。この意味では特に pro- が主に使われている。

pre-, pro-, pur-  の関連語

precede
(DUO 63-14) pre- 前に(before) + cede 行く(go)  → 前に行く → 先に行く → …に先行する、…を先導する、 先立つ

 ↳     preceding
(DUO 63-14) pre- 前に(before) + cede 行く(go)+ -ing(形容詞化)→ 前に行く → 先に行く → 先行する、すぐ前の、前述の、上記の、先立つ

precise
(DUO 756-165) pre- 前に + cise 切る → 前もってその通りに切っておくこと → 厳密な、正確な

predecessor
(DUO 63-14) pre- 前に(before)+ de- 離れて + cess 行く、譲る + -or ひと(名詞化) → 前に離れて行ったひと → 前任者 (⇔ successor

 
 ↳     successor (⇔ predecessor
(DUO 1961-424) suc- 下に + cess 行く + -or ひと(名詞化)→ 下に行くひと → 後に行くひと →  後継者

predict
(DUO 2045-442) pre- 前に + dict 言う → 前に言う → …を予測する、…を予言する

  ↳  prediction
(DUO 1607-348)  pre- 前に + dict 言う + -ion こと(名詞化)→ 前に言うこと → 予測、予言

  ↳  predictable
(DUO 1607-348)  pre- 前に + dict 言う + -able できる(形容詞化) → 前に言うことができる → 予測できる、予言できる