語根【語源】 serve

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単語の中心的な意味合いを持つ語根(root)。数多くの語根があるので全てを網羅すると単なる辞書になってしまうので、当サイトではDUO3.0掲載単語の中でも複数の単語に関連している語根をまとめてみます。これらの語根と接頭辞、接尾辞を組み合わせることで、非常に多くの単語を結びつけることができるので、重要なシナプス・ポイントとしておさえていきましょう。

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語根 serve

serve は、「守る」「仕える」というイメージを持つ

serve には大きく2つのイメージ「守る」「仕える」がある。保護する意味のある conserve などは、「守る」であり、いわゆるサービスの service は、「仕える」からきている。

serve の関連語

conservative
(DUO 1819– 395)  con- 強意 + serve 守る  + -ate (動詞化) + -ive の性質がある(形容詞化) → 守る性質が強くある → 守る傾向が強くある → 保守的な、控えめな


※ 日本語で保守的なことを「コンサバ」と言うが、まさにこの単語の短縮形だ。
conserve、conservation とは全く同じ語源ながら、conservative の意味が全く違うように思える。しかし、語源をよくみると、「守る」意味合いの語根 serve 自体は同じだが、性質を表す接尾辞 -ive が色濃く出ており、単に「守る」だけでなく、その傾向が強いことを表す意味になっていることがわかる。
このように、語源を追って理解が進むと、単純な丸暗記よりもしっかりと頭に叩き込めるので、シナプス効果の高さがよくわかる。

conserve
(DUO 1078– 233)  con- 一緒に + serve 守る  → 一緒に守る → …を保護する,…を大切に使う(⇔ waste …を無駄に使う)

 ↳    conservation (=preservation)
(DUO 1078– 233)  con- 一緒に + serve 守る + -ate(動詞化) + -ion (名詞化) → 一緒に守ること → 保存、保護

deserve 
(DUO 1616– 349)  de- 強意 + serve 仕える → よく仕える → よく仕えるので賞賛に値する → …を受けるに値する、…を受けるのは当然だ

observe
(DUO 2364-512)  ob- に向かって + serve 見守る → の方を見守る → しっかりと意識を向ける → …を観察する、…に気づく、…を遵守する

 ↳  observation
(DUO 2364-512)  ob- に向かって + serv 見守る + -ate(動詞化) + -ion こと(名詞化) → の方を見守ること → しっかりと意識を向けること → 観察、(観察に基づく)意見

 ↳  observance
(DUO 2364-512)  ob- に向かって + serv 見守る + -ance (名詞化)→ の方を見守ること → しっかりと見守ること → 遵守

preserve (=conserve)
(DUO 1058– 229)  pre- 前に + serve 守る → 前に守る → 前もって守る → …を保護する、…を保存する

 ↳    preservation (= conservation)
(DUO 1058– 229)  pre- 前に + serve 守る + -ate (動詞化) + -ion (名詞化) → 前に守ること → 前もって守ること → 保存、保護

reserve
(DUO 1395– 298)  re- 後ろ + serve 保つ → 後ろに保つ → 後ろに控えて保つ → …を取っておく、…を予約する(動詞) / 備蓄、遠慮 (名詞)

 ↳    reserved
(DUO 1395– 298)  re- 後ろ + serv 保つ + -ed 過去分詞(形容詞化)→ 後ろに保つような → 後ろに控えて保つような → 控えめな、予約済みの

 ↳    reservation
(DUO 1395– 298)  re- 後ろ + serv 保つ + -ate(動詞化) + -ion(名詞化) → 後ろに保つこと → 後ろに控えて保つこと → 予約、ためらい