absence の語源と意味

Library in Wiener

(DUO 294-60) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号294と英文番号60を示している

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語源 ab + sen + ce

ab- 離れて + sent 存在する+ -ce (名詞化)

【シナプス・ポイント】
ab- と sent と -ce を繋げると
離れて存在すること→ この場にいないこと→ 不在、欠席(⇔ presence

 ↳     absent (⇔ present
(DUO 294-60) ab- 離れて + sent 存在する → 離れて存在する → この場にいない → 不在の、欠席の(形容詞) / …を欠席する(動詞)

接頭辞 ab-, abs-

ab-, abs- : 離れて

ab-, abs-  の関連語

abuse
(DUO 668-144)ab- 離れて + use 使う → 離れて使う → 普通からかけ離れた使い方をする → …を乱用する、…を虐待する(動詞)/ 乱用、悪用(名詞)

absolutely
(DUO 241-49) ab- 離れて + solut  解く + -ly (形容詞化)→ 解くことから離れて → 解いて他とは離れて → 解決して開放されて → 絶対的に、完全に、疑問の余地なく

  ↳   absolute
(DUO 241-49)ab- 離れて + solut  解く → 解くことから離れた → 解いて他とは離れたて → 解決して開放された → 絶対的な、完全な

absurd
(DUO 1757-381) ab- 離れて + surd 静かな  → 静かな状態から離れて → 耳障りな、不条理な、ばかげた

 ↳    absurdity
(DUO 1757-381) ab- 離れて + surd 静かな + -ity (名詞化) → 静かな状態から離れた様子 → ばかばかしさ、不合理、不条理

abortion
(DUO 2017-436) ab- 離れて + ori 生まれる + -tion(名詞化) → 生まれることから離れる → 生まれなくすること → 妊娠中絶

 ↳     abort
(DUO none) ab- 離れて + ori 生まれる → 生まれることから離れる → 生まれなくする → 中絶する、中止する

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語根 sent

sent, sens : 存在する(be)、感じる(feel)

sent の関連語

represent
(DUO 293-60) re- 再び + pre- 前に + sent 存在する → 再び前に存在する→
何度も前に現れる → …を表す、…を代表する

 ↳    representative
(DUO 293-60) re- 再び + pre- 前に + sent 存在する + -ative (名詞化)→ 再び前に存在するひと、こと→ 何度も前に現れるひと、こと → 代表、代表者(名詞)/ 代表する、象徴する(形容詞)

resent
(DUO 598– 129)  re- 再び(again) + sent 感じる(feel)  → 再び感じる → 再び思い出したら感情が高ぶった → …に腹を立てる、…に憤る、憤慨する

 ↳    resentment
 (DUO 598– 129) re- 再び(again) + sent 感じる(feel) + ment (名詞化)→ 再び思い出したら感情が高ぶること → 憤り、遺恨、無念
 ※ 接尾辞 ment : 単語を名詞化する役割があることを覚えよう

 ↳    resentful
(DUO 598– 129) re- 再び(again) + sent 感じる(feel) + ful (形容詞化)→ 再び思い出したら感情が高ぶるような → 腹を立てている、怒った、憤慨している
 ※ 接尾辞 ful : 単語を形容詞化する役割があることを覚えよう

assent
(DUO 371-78) as-(=ad-) その方向へ + sent 感じる(feel) → ある方向に感じ入る → 同意する、賛成する

present
(DUO 2178-470)  pre- 前に + sent 存在する(be)、感じる(feel)→ 
①前に存在する → 今まさに目の前にいる → 出席している、現在の(形容詞)
②前に存在する → 前に置いて見せる → …を贈呈する、…を提示する(動詞)
③前に存在する → 前に置いて見せること、今まさに目の前にあること → 贈り物、現在

 ↳    presence
(DUO 2178-470)  pre- 前に + sent 存在する(be)、感じる(feel) + -ce (名詞化)→ 今まさに目の前にいること →(そこに)いること (⇔ absence 不在)

 ↳    presentation
(DUO 2178-470)  pre- 前に + sent 存在する(be)、感じる(feel)  + -ation (名詞化)→ 前に置いて見せること →発表、プレゼン、贈呈式

present の意味が「現在=time now」と「贈り物=gift」の2つあるはなぜ?

現在と贈り物ではあまりに意味が違い過ぎるので、正確な語源を辿ると、
present (time)← ラテン語 praeesse
present(gift) ← 略 ← 古フランス語 presenter ← 略 ←ラテン語 praeesse
とのことで、どちらも同じ語源であることがわかる。
gift の方が、古フランス語や中世英語で変化してきており、そこから贈り物となったようである。
うーむ、なんとなくわかったような、わからないような、と割り切るタイプの単語なのかと思いつつ、色々と調べていたら面白い表現を発見!

ご存じの方は多いかと思うが、USAのフランクリン・ルーズベルト大統領のファーストレディ エレノア・ルーズベルト(Eleanor Roosevelt)の数ある名言・格言の中に、”present”に関する以下の言葉があったので紹介する。

The clock is running.
Make the most of today.
Time waits for no man.
Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.
That’s why it is called the present.


Alice Morse Earle


時は刻々と動いています。
今日という日を最大限に生きなさい。
時は人を待ってはくれません。
昨日は過去です。
明日はなぞです。
今日は贈り物なのです。
それゆえに、今を”present” と言うのです。


アリス・モース・アール



これを読んで、なるほど!と一気にシナプスが結びついた思いだった。
ちなみに、エレノア夫人の言葉として紹介されているが、文章の最期にある名前は、
歴史家のアリス・モース・アールで、彼女の言葉をエレノア夫人が語ったのが真相のようだ。
いずれにしても、素晴らしい格言だ。

余談だが、この格言の中で”history”と”a mystery”があり、不加算名詞と加算名詞となっていることに疑問を感じたので辞書を調べると、続きを読む