applicant の語源と意味

Library in Hungary

(DUO 257-53) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号257と英文番号53を示している

スポンサーリンク

語源 ap + plic + ant

ap- (= ad- ) その方向へ + plic  折る + -ant ひと、もの(名詞化)

【シナプス・ポイント】
ap- と plic  と -ant を繋げると、
折り重ねて当てるひと → 申込者、応募者


 ↳    apply
(DUO 257-53) ap- = ad- その方向へ + ply 折る → 折り重ねて当てる → 適用する、申請する

 ↳    application
(DUO 257-53)  ap- その方向へ +  plic 折る + -ate (動詞化)+ -ion こと(名詞化) → 折り重ねて当てること → 応用、適用、申し込み、アプリケーション

接頭辞 ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at-

ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at-
には、「~の方へ、~に」というイメージがある。
意味は、前置詞「to」と同じと覚えておけば良いであろう。

これらの接頭辞は、以下のように数多くの変形パターンがあるが、接頭辞の直後にくる語根のスペルに影響されると認識していれば細かく覚える必要はないであろう。

ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at- の関連語

administration
(DUO 2109-455)ad- の方向に + minist  仕える + -ate(動詞化) + -ion(名詞化) → の方向に仕えること → 人々に奉仕すること → 行政、政府、政権、管理

  ↳   administrative
(DUO 2109-455)ad- の方向に + minist  仕える + -ate (動詞化) + -ive(形容詞化) → の方向に仕える → 人々に奉仕する → 行政の、行政の

acquaintance
(DUO 2313-497)a- の方に + cognizance 認識、認知 →  a- の方に + co-(=com-) 一緒に + gni(=gno)  知る + ance (名詞化)→ ~に向かって一緒に知っているひと →  知り合い、知人

acquire
(DUO 2245-483) ac-  の方に + quire 探し求める
 → の方へ探し求める → 努力して手に入れる → …を獲得する、 …を習得する

  ↳   acquisition
(DUO 2245-483) ac- の方に + quisit 探し求める + -ion(名詞化)→ の方へ探し求めること → 努力して手に入れること→ 獲得、取得、習得

  ↳   acquired
(DUO 2245-483) ac- の方に + quir 探し求める + -ed(形容詞化)→ の方へ探し求めた → 努力して手に入れた → 身に付いた、後天的な

acquaintance と acquire の語源は違う?

語源を調べる習慣が身についてくると、これらの単語は同じ語源であるように思えてならない。しかし、よくよく調べると、上記のように全く違う語根(root)を持っていることがわかり混乱する。語源は、長年の変遷を経てのものなので、同じようで違う、違うようで同じという単語がかなりあるのも事実だ。
それは歴史を尊重して割り切って覚えるほかないのだ。とは云うものの、そもそも acquire や acquired を覚えてから acquintance を知ると、何故に「知人」なのか?という疑問にぶつかる。どうみても関連性が無いのだ。
そこで助けになるのが語源だ。

acquire
(DUO 2245-483) ac-  の方に + quire 探し求める

acquaintance
(DUO 2313-497)a- の方に + cognizance 認識、認知 →  a- の方に + co-(=com-) 一緒に + gni(=gno)  知る + ance (名詞化)

接頭辞は基本的に同じだが、語根が全く違うことと、その意味さえわかれば、これらの意味の違いもスッキリと納得がいくものだ。ここは、見た目の相似をシナプス・ポイントとしてこれらの単語を頭に取り込んでしまおう!

スポンサーリンク

語根 plic = ply

ply- = plic-, pl-, pli , ple : 折る(ラテン語 plicareから)/ 満たす(ラテン語 pleoから)

※この ply- には、「折る」と「満たす」の2つの意味がある。それは、さらなる語源であるラテン語がそれぞれ違うことからきている。折るは、ラテン語 plicareから派生しており、満たすは、ラテン語 pleoから派生している意味となる。
単語を覚える上では非常に紛らわしい。まさに complicated なので、「重なったり満たしたり」というように合わせて覚えてしまうのが、混乱しないので良い。

plic = ply の関連語

comply
(DUO 1981- 428)  com-  完全に  + ply 満たす → 要求を完全に満たす → 従う

supply
(DUO 179-36) sup- (=sub-) 下へ +  ply  満たす → 下に満たす → …に供給する、補充する(動詞)/ 供給、供給物、必需品(名詞)

 ↳    supplement
(DUO none) sup- 下へ + ply 満たす + -ment もの、こと(名詞化)→下に満たすもの → 補足、栄養補助食品(名詞)/ …を補う(動詞)

サプリメント・サプリって、supplement ?

皆さんがよく摂取するビタミン剤などのサプリメント・サプリは、この supplement が本来の単語である。
語源からわかる通り、供給や補充するなどして、満たそうとする意味が軸となっている。
このように、語源を理解しておくと、ビタミン不足だからビタミンのサプリを飲むという意味がすんなり入ってきますよね。

complete
(DUO 423– 88)  com-  完全に + ple 満たす  + -te → 完全に満たす → 完全な、全くの(形容詞)、…を完成させる

 ↳    completely
(DUO 423– 88)  com-  完全に + ple 満たす + -te + -ly (副詞化)→ 完全に、すっかり

 ↳    complement
(DUO 698- 152)  com-  完全に + ple 満たす + -ment もの(名詞化)→ 完全に満たすもの → 何かを完全にするのに必要なもの → 補足して完全にするもの → 補足、補完物(名詞)/ …を補完する(動詞)

compliment
(DUO 698– 152)  com-  完全に + pli 満たす + -ment こと(名詞化)→ 完全に満たすこと → 人の心を完全に満たすこと → 賛辞、褒め言葉(名詞)/ …を褒める(動詞)

 ↳    complimentary
(DUO 698– 152)  com-  完全に +  pli 満たす + -ment こと(名詞化) + -ary  の(形容詞)→ 完全に満たすこと → 人の心を完全に満たすこと → 感謝の意を示す、感謝の気持ちとしての行動で無料にする → 賛辞の、無料の

complement と compliment の違い

この2つの単語は、語源が同じだけに非常にややこしく、覚えにくいパターンの一つだ。
辞書やネットで調べても、わかるようでよくわからない説明が多く、余計に混乱することがある。
そこで、難しく考えず、以下のように混乱を防いでシンプルに覚えよう。

1.まずは、コンプリーcomplete : 完成させる)する complement とインプット
2.完成させるのには、足りないものを補うので、コンプリーメント(リーを伸ばして) complement は補完物(…を補完する)と覚える

3.一方のコンプリメント(プリを短めに) compliment は、何を完全に満たしたいかというと、「人の心」であり、それに必要なのが「褒め言葉」であったり「褒める」ことだと覚える
4.褒めるだけでなく、感謝の気持ちとしての「無料の」意味をコンプリメンタリー complimentary で示していると覚える