awful の語源と意味

Library in Wiener

(DUO35-8) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号0035と英文番号008を示している

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語源 awe- + ful

awe 恐れ、畏怖 + -ful ~に満ちた、~の性質を持つ(形容詞化)

【シナプス・ポイント】
awe と  ful を繋げると、
畏怖を満たす → 恐れを感じさせる → ひどい、ものすごい


  ↳   awfully
(DUO 35-8) awe- 恐れ、畏怖 + -ful ~に満ちた、~の性質を持つ(形容詞化)+ -ly(副詞化)→ 畏怖を満たして → 恐れを感じさせて → とても、ものすごく

語根 awe

awe は、 「畏怖」「恐怖」というイメージを持つ

awe には名詞と動詞がある。
 名詞:「畏れ、畏敬の念、畏怖」という意味を持つ
 動詞:「…に畏怖の念を起こさせる」という他動詞になる
    (一般的に受け身で使われる be awed in… )

awe  の関連語

awesome
(DUO 1444- 310)  awe 畏怖 + some ~の性質を持つ(形容詞化)   → 畏怖の念を抱くような → 畏敬の念を抱かせる、すさまじい、素晴らしい、カッコいい、超いい、ヤバい、すげえ

awful と awesome の違い

awful と awesome は、どちらも畏怖の念を抱くような、すさまじい、すごい、といった意味を持つ。
しかし、長い年月の経過の中で、両者の意味合いが180度変わってしまっている。
要因は諸説あるのだが、ここではどのように違うかを理解出来れば良いだろう

awful : ネガティブな感情で、ひどいといった意味となっている
awesome : ポジティブな感情で、畏怖を感じるだけでなく、近年はスラング的な使い方が主流となって、素晴らしい、カッコいい、すげえ、ヤバい、などの若者言葉として多用されている

そして、DUO3.0学習者であれば、このawfulが使われている英文では、もう一つの「凄い」terrific(DUO35-8)が使われていることを意識するであろう。
この terrific も horrific と同意語で元々は恐怖を感じさせる、要するに恐ろしいという意味合いであったのだが、近年になって凄い、素晴らしいなどといった肯定的な意味になり、現在ではほぼポジティブな意味でしか使われていない。つまり、awesome と全く同じ「ヤバい」(良い意味の)という意味で使われるようになっているのだ。
この辺りのニュアンスの変化については、語源とは直接的に関りが無いので、覚えるしかないのだ。
そのような場合には、DUO3.0の「納豆」の例文は美味く、いや、上手く出来ていると思う。
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awe + some は名詞と「some」が組み合わさった形容詞であり、このパターンは以下のように数多く存在している

 ↳    troublesome
(DUO 2491-542) trouble  問題 + some → trou (=turb)乱す + -ble できる(名詞化)+ some (形容詞化)→ かき乱すような → やっかいな→ 問題のある

 ↳    fearsome
(DUO none) fear 恐れ + some → 恐ろしい

 ↳    boresome
(DUO none) bore 退屈 + some → 退屈な

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接尾辞  -ful

-ful : ~に満ちた、~の性質を持つ

-ful の関連語

graceful
(DUO 1605-347) grace 優雅さ、慈悲深さ + -ful ~に満ちた、~の性質を持つ → 優雅さに満ちた → 優雅な

 ↳    gracious
(DUO 1605-347) grace 優雅さ、慈悲深さ + -ous のような(形容詞化) → 慈悲深いような → 優しい、思いやりのある
           

helpful
(DUO 621-133) help 助け + -ful ~に満ちた、~の性質を持つ → 助けに満ちた → 役立つ、有益な

thoughtful
(DUO 831-180) thought 考え + -ful ~に満ちた、~の性質を持つ → 考えに満ちた → 思慮深い