(DUO 121-26) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号121と英文番号26を示している
語源 ex +pend + it + ure
ex- 外に + ( pend + -it 過去分詞形) 重さを量られた + -ure こと(名詞化)
【シナプス・ポイント】
ex- と pend と -it と -ure を繋げると、
お金の重さが量られて外に出すこと → 支出、費用
↳ expense
(DUO 121-26) ex- 外に + pense 重さを量る → お金の重さを量って外に出すこと → お金を支払うこと/ ぶら下げて外に出すこと → 出費、費用 / 犠牲(→例:at any expense どんな犠牲を払っても)
↳ expend
(DUO none) ex- 外に + pend 重さを量る → お金の重さを量って外に出す → お金を支払う → 費やす
↳ expensive
(DUO 621-133) ex- 外に + pens 重さを量る + -ive(形容詞化)→ お金の重さを量って外に出すことのような → 費用がかかる、支払が必要になる → 高価な、高級な
接頭辞 ex-
ex-
には、「外へ(out)」 や「越えて」、「外に出す」、というイメージがある。
基本形は ex- だが、後ろに続く語幹部分の先頭が力強い音(有声子音)時に、 e- となることがある。(例: emit, eject , evaluate )
※ハイフン必須の単語では、意味は「前」「元」という意味となる。
ex- 「外に(out)」の関連語
exchange
(DUO 362– 77) ex- 外に + change 変える → 外で変える → …を交換する、…を両替する(動詞)/ 交換、取り換え、為替(名詞)
exact
(DUO 807– 176) ex- 外に + act 行動する → 外側で動かす → 正確な、ぴったりの
やや強引な意味合いとなっているが、この単語の意味の背景には、古代に天秤で重さを測る行為を行っていたということがある。実際に天秤で正確に測るため、重りを動かす行為により、「正確な」という意味が生まれたという。
↳ exactly
(DUO 807– 176) ex- 外に + act 行動する + -ly(副詞化)→ 正確に、まさに
語根 pend, pens
pend, pens は、「ぶら下げる」「吊るす」(=hang)、「重さを量る」(=weigh)というイメージを持つ
pend, pens の関連語
suspend
(DUO 686-149) sus- (=sub-) 下に + pend ぶら下げる → 下にぶら下げる → 宙ぶらりんにする → …を吊るす、…を中断する、…を定職(停学)にする
↳ suspension
(DUO 686-149) sus- (=sub-) 下に + pens ぶら下げる + -ion こと(名詞化)→ 宙ぶらりんにすること → 吊るすこと、停止、保留
↳ suspense
(DUO 686-149) sus- (=sub-) 下に + pense ぶら下げる → 宙ぶらりんにされること → 不安、はらはらする気持ち
depend
(DUO 1214-261) de- 下に + pend ぶら下げる → 下にぶら下げる → 何か上のものにぶら下がって支えられる → 依存する、頼みとする(垂れかかる)
↳ dependence
(DUO 1214-261) de- 下に + pend ぶら下げる + -ence こと(名詞化)→ 依存すること → 依存 《⇔ independence =in(反対・否定・不足)+ dependence : 独立》
↳ dependent
(DUO 1214-261) de- 下に + pend ぶら下げる + -ent (形容詞化)→ 依存するような → 頼っている 《⇔ independent =in(反対・否定・不足)+ dependent : 独立している》
pendant
(DUO none) pend ぶら下げる + -ant こと、もの(名詞化)→ぶら下げるもの → ペンダント
spend
(DUO 1764-383) s- = ex- 外に + pend 重さを量る、吊るす → お金などの重さを量って外に出す → 計量して自分のものから支出する → (お金を)支払う、使い果たす、(時間や力などを)費やす
↳ spending
(DUO 1764-383) s- = ex- 外に + pend 重さを量る、吊るす + -ing(名詞化) → お金などの重さを量って外に出すこと → 計量して自分のものから支出すること → 支出、浪費
※この接頭辞 s- は ex- と同様の「外に」を表しているため、expend とほぼ同じ意味となっているが、spend 自体は語源の変遷の中で金銭面だけでなく、その他時間や力などを使い果たすイメージが追加されている。