(DUO 225-45) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号225と英文番号45を示している
語源 in + sure + ance
in- 中へ、その状態にする + sure 安心な、確実な + -ance もの、こと(名詞化)
【シナプス・ポイント】
in- と sure と -ance を繋げると
安心な状態にすること → 保険
↳ insure
(DUO 225-45) in- 中へ、その状態にする + sure 安心な、確実な → 安心な状態にする → …に保険を掛ける
接頭辞 in- ,im-
in- , im-
には、「否定」「中に」というイメージがある。
否定の意味を持つ接頭辞はいくつかある。
in, im, un, dis などが代表例だ。
代表と云ったのは、 in では接頭辞の後に続く語根のスペルによって ir や il などに変化することがあるからだ。im も in の変形でもある。
色々あって覚えにくく感じるが、これらの否定の接頭辞を知っておくと、かなり多くの単語の記憶の手助けになるので、しっかり把握しておこう。
紛らわしいのは、in, im は「中に」という全然違う意味の接頭辞があることだ。
それは印欧祖語までさかのぼると語源が違うことが要因のようだが、その違いを詳しく知っても他の単語の手助けにはあまりならないので、「否定」か「中に」かについて難しいことは考えずに語根との組み合わせ次第で割り切って覚えてしまおう。
一方で、un と dis は「否定」と覚えておけば問題ないであろう。単語を見た瞬間に「否定」のイメージが出来るので、覚えていない単語でも想像つきやすくなる。
in- ,im- の関連語
inhabit
(DUO 188– 38) in- 中に + habit 住む → 中に住む → …に居住する、…に生息する
↳ inhabitant
(DUO 188– 38) in- 中に + habit 住む + -ant ひと(名詞化)→ 中に住むひと → 住民、居住者
impose
(DUO 2091– 451) im- 中に + pose 置く → 中に置く → …(税など)を課す、…を押し付ける
↳ imposing
(DUO 2091– 451) im- 中に + pose 置く + -ing ような(形容詞化) → 相手の中に強い印象を置くような → 堂々とした、立派な
indifferent
(DUO 2079– 449) in- 否定 + dif- (= dis-, di- ) 離れて (apart) + fer 運ぶ (carry) + -ent のような (形容詞化) → 離れて運ぶようなことのない → 特に大差ない、いつもと異なることがない → 無関心な、公平な、大したことのない
↳ indifference
(DUO 2079– 449) in- 否定 + dif- 離れて + fer 運ぶ + -ence こと (名詞化)→ 離れて運ばないこと → 違いがないこと → 特に大差ないこと → 無関心
impress
(DUO 1619– 350) im- 中に + press 押し付ける → 相手の心の中に押し付ける → …に印象を与える、…に感動を与える
↳ impression
(DUO 1619– 350) im- 中に + press 押し付ける + -ion こと(名詞化) → 相手の心の中に押し付けること → 印象
↳ impressive
(DUO 1619– 350) im- 中に + press 押し付ける + -ive ような(形容詞化) → 相手の心の中に押し付けるような → 印象的な、感動的な
語根 sure-
sure- (=ラテン語 securus) は、 「安心な」「心配のない」というイメージを持つ
cure と sure はどちらも同じ語源からの派生であるが、心配無用という意味の secure(se+cure) と 心配せずに確実なという意味の sure が同じ意味となっている。つまり、cure と sure だけでは、心配・気遣い(cure)と安心・確かな(sure)と、別の意味となるので間違えないようにしましょう。
secure = sure , cure ≠ sure
一説には、この secure から s(ec)ure とかっこ内の (ec) を取り去って sure になったとも云われているが、難しく考えずに、「ふ~ん、そんなものなんだ」程度で、cure と sure のイメージをしっかりとインプットすることが大切です。
sure- の関連語
assure
(DUO5-2) as-(=ad) その方向へ、を加える + sure 確実な、安心な → 安心な方向へ、安心さを加える → 安心であることを認識する → …を保証する、断言する
↳ assurance
(DUO5-2) as-(=ad) その方向へ、を加える + sure 確実な、安心な + -ance こと(名詞化)→ 安心な方向へ、安心さを加える → 安心であることを認識すること → 確約
ensure
(DUO 1059-229) (DUO 2406-523) en- ~する (名詞・形容詞を動詞化) + sure 安心な、確実な → 確実にする
assure :安心を加える、安心の方向にする → 保証する
目的語「人」「保証するもの」どちらでもOK
ensure : assure と基本的に同じ意味だが、
目的語には「保証するもの、こと」がメインで、ここで違いがでる
insure : …に保険を掛けるという意味に特化していて、これだけ違うと覚えよう
insurance と併せて「保険」と認識しておくとよい