inspect の語源と意味

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(DUO 479-100) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号479と英文番号100を示している

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語源 in + spect

in- 中に + spect 見る 

【シナプス・ポイント】
in- と spect を繋げると
中を見る → …を検査する

  ↳  inspection
(DUO 479-100) in- 中に + spect 見る + -ion (名詞化) → 中を見ること → 検査

接頭辞 in- ,im- の持つ意味

in- ,im-
には、「否定」「中に」というイメージがある。

否定の意味を持つ接頭辞はいくつかある。
in, im, un, dis などが代表例だ。
代表と云ったのは、 in では接頭辞の後に続く語根のスペルによって ir や il などに変化することがあるからだ。im も in の変形でもある。
色々あって覚えにくく感じるが、これらの否定の接頭辞を知っておくと、かなり多くの単語の記憶の手助けになるので、しっかり把握しておこう。

紛らわしいのは、in, im は「中に」という全然違う意味の接頭辞があることだ。
それは印欧祖語までさかのぼると語源が違うことが要因のようだが、その違いを詳しく知っても他の単語の手助けにはあまりならないので、「否定」か「中に」かについて難しいことは考えずに語根との組み合わせ次第で割り切って覚えてしまおう。

一方で、un と dis は「否定」と覚えておけば問題ないであろう。単語を見た瞬間に「否定」のイメージが出来るので、覚えていない単語でも想像つきやすくなる。

in- ,im- 「否定」「中に」の関連語

inhabit
(DUO 188– 38) in- 中に + habit 住む → 中に住む → …に居住する、…に生息する

 ↳    inhabitant
(DUO 188– 38)  in- 中に + habit 住む + -ant ひと(名詞化)→ 中に住むひと → 住民、居住者

indifferent
(DUO 2079– 449)  in- 否定 + dif- (= dis-, di- ) 離れて (apart) + fer 運ぶ (carry) + -ent のような (形容詞化) → 離れて運ぶようなことのない → 特に大差ない、いつもと異なることがない → 無関心な、公平な、大したことのない

 ↳    indifference
(DUO 2079– 449)  in- 否定 + dif- 離れて + fer 運ぶ + -ence こと (名詞化)→ 離れて運ばないこと → 違いがないこと → 特に大差ないこと → 無関心

impulse
(DUO 106– 23)  im- 中に + pulse 押す、駆り立てる → 中に駆り立てる → 心の衝動、外部からの刺激

↳    impulsive
(DUO 106– 23)  im- 中に + pulse 押す、駆り立てる + -ive (形容詞化)→ 中に駆り立てるような → 衝動的な

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語根 spec- =spect-

spect, spec, spic は、「見る」というイメージを持つ  

語根 spec- =spect-は、頻出なので、「見る」というコアイメージをしっかり覚えよう!

spec- =spect- の関連語

perspective
(DUO 1565-338) per- 完全に + spect- 見る + ive(名詞化)→ 完全に見渡す → 視点、見通し、バランスの取れた見方

specific
(DUO 1796-390) spec- 見る + ific のような(形容詞化)→ 見るような → 特徴が見えるような → 具体的な、明確な

  ↳   specifics
(DUO 1796-390) spec- 見る + ifics こと (名詞化)→ 見るようなこと → 特徴が見えるようなこと → 詳細

  ↳   specify
(DUO 1796-390) spec- 見る + ify(動詞化)→ はっきり見る → …をはっきり定める、…を明確に伝える

  ↳   specifically
(DUO 920-200) spec- 見る + -ifical (形容詞化) + -ly(副詞化)→ はっきり見るように → 具体的に(⇔ generally だいたい、概して)

especially
(DUO 1479-318) e- 強意 + spec- 見る + ial (形容詞化)+ -ly (副詞化)→ 完全に見るように → 特に、とりわけ

※ especially の接頭辞 e- は特殊なもので、本来の e- = ex- 「外の」(=out)の意味ではなく、specially の先頭に付いて「強意」を表している。
つまり、 specially 「特別に」から e- + specially → especially 「とりわけ」となっている。

species
(DUO 1080-234)  spec- 見る + ies(名詞化)→ 見た目、見てわかるもの → 種、種類

specialist
(DUO 2044-442) spec- 見る + -ial(形容詞化)+ -ist ひと(名詞化)→ 特徴を見るひと →   専門にするひと → 専門家、評論家

  ↳  specialize
(DUO 2044-442) spec- 見る + -ial(形容詞化)+ -ize (動詞化)→ 特徴を見る → 専門にする

  ↳  specially
(DUO 1479-318) spec- 見る + ial (形容詞化)+ -ly (副詞化)→ 特徴が見えるように → 特別に

  ↳  special
(DUO none) spec- 見る + -ial (形容詞化)→ 特徴が見えるような → 特別な