perfectly の語源と意味

Library in Wiener

(DUO 423- 88)  ※これはDUO3.0の英単語見出し番号423と英文番号88を示している

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語源 per + fect + ly

 per- 完全に + fect 作る・作用する + -ly(副詞化)

【シナプス・ポイント】
per-fect と -ly を繋げると
完全に作られて → 完全に、完璧に

↳    perfect
(DUO 812– 177)  per- 完全に + fect 作る・作用する → 完全に作られた → 完全な

↳    perfection
(DUO 812– 177)  per- 完全に + fect 作る・作用する + -ion こと(名詞化)→ 完全に作られたこと → 完全さ、完璧さ

接頭辞 per- 

per-
には、「完全に(thoroughly)」「通して(through)」というイメージがある。

per には、接頭辞と前置詞としての意味と使い方がある。
前置詞の per (DUO 1286– 274)は、「~あたり」としてよく使われている。 per kg(1キロあたり)のように、様々な単位におけるそれぞれの量を表している。

per- 「完全に(thoroughly)」「通して(through)」の関連語

permit
(DUO 18637) per- を通して + mit 送る→ を通して送る → 通過させる → …を許可する、…に許可を与える

 ↳   permission
(DUO 18637) per- を通して + mit 送る + sion こと(名詞化)→ 通して送ること → 通過させること → 許可

perfume
(DUO 317) per- を通して + fume 煙を出す → 煙を通して → 香水、香り

※かつては、火でたく香料が主体であったことから、煙(ラテン語 fumum)を通して(per-)香るという意味が由来となっている。

persist
(DUO 1708370) per- を通して + sist 立つ → を通して立つ → 立ち続ける → 持続する、存続する、言い張る

※ per- 「を通して」が、一貫している意味を強調して、持続性やしつこさを明確に示している

 ↳   persistent
(DUO 1708-370) per- を通して + sist 立つ + -ent (形容詞化) → を通して立つような →立ち続けるような → しつこい、なかなか止まらない

 ↳   persistence
(DUO 1708-370) per- を通して + sist 立つ + -ence(名詞化) → を通して立つこと → 立ち続けること → 根気、粘り強さ

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語根 fit, fic, fac, fect

fit, fic, fac, fect, feat は、 「する」「作る」というイメージを持つ

fit, fic, fac, fect, fit の関連語

affect
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する → その方向に作用する → …に影響を及ぼす、作用する

↳    affection
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する + -ion こと(名詞化)→ その方向に作用すること・心を動かすこと → 愛情(love)

↳    affectionate
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する + -ion こと(名詞化)+ ate のような(形容詞化)→ 心に作用するような → ハートにグサッと突き刺さるような → 愛情表現が豊かな

※ affect から affection/affectionate は意味がかなり隔たっているように見えるが、こうして語源レベルに落とし込んでみると、意味の繋がりが見えてくる。まさにシナプス効果といえよう。
もし、丸暗記だけであったら、似ているのみ全く意味の違う単語として認識できず、何の関連性も生まれない。
この affection の意味が「愛情」というように意味合いが狭まっているのは異質ではあるが、affect と affection の関係性を理解しておけば記憶に刻みやすい。

effect
(DUO 23448) ef- (=ex-) 外に + fect 作る・作用する → 外に作る → 作り出した  → 作り出した結果 → 効果、結果、効力(名詞) / …を発効させる、…をもたらす、…を達成する(動詞)

 ↳    effective
(DUO 23448) ef- (=ex-) 外に + fect 作る・作用する + -ive ような(形容詞化)→ 作り出した結果のような → 効果的な、効果がある

 ↳    effectively
(DUO 23448) ef- (=ex-) 外に + fect 作る・作用する + -ive ような(形容詞化) + -ly(副詞化)→ 作り出した結果のように → 実際の効果としては → 実質的には

effect と affect の違い

effect : 結果について使われる。「名詞」でよく使われる。
   接頭辞 ef- の「外に」出た作用として「結果」が出ると覚えるとよい。

affect :  何かの変化や影響を与えるという意味で使われる。「動詞」でよく使われる。
   接頭辞 af- の「その方向に」向かう作用として「影響を与える」と覚えるとよい。

benefit
(DUO 254– 52)  bene 良い + fit 作る → 良いことをつくる → 利益、恩恵、ためになること

 ↳    beneficial
(DUO 254– 52)  bene 良い + fic (=fit ) 作る + -ial (形容詞化)→ 良いことをつくるような → 有益な

classify
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -ify (=fect) にする、を作る(動詞化) → 分割した一つにする → (生徒を分割した)クラス、(科目を分割した)授業、(人を分割した)階層、階級 (名詞)/ …を分類する(動詞)

 ↳    classified
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -ify にする、を作る(動詞化)+ -ed(形容詞化) → 分割した一つにした → 項目分けされた、(情報を分割して)機密扱いの

 ↳    classification
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -fic にする、を作る + -ate(動詞化)+ -ion(名詞化) → 分割した一つにしたもの → 項目分けされたもの → 分類、クラス