(DUO 702-153) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号702と英文番号153を示している
語源 as + sert + ion
as- ~へ(to)+ sert つなげる(join)+ -ion (名詞化)
【シナプス・ポイント】
as- と sert と -ion を繋げると
ある方向に結び付けて判断すること → 主張
↳ assert (=claim, contend)
(DUO 702-153,1031-224) as- ~へ(to)+sert つなげる → ある方向に結び付けて判断する → …と主張する、…と断言する
接頭辞 ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at-
ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at-
には、「~の方へ、~に」というイメージがある。
意味は、前置詞「to」と同じと覚えておけば良いであろう。
これらの接頭辞は、以下のように数多くの変形パターンがあるが、接頭辞の直後にくる語根のスペルに影響されると認識していれば細かく覚える必要はないであろう。
接頭辞 ad は、後に続く単語のスペルで変形するルールを持っている
ad → ac : c,q,k で始まる単語に付く場合
ad → af : f で始まる単語に付く場合
ad → ag : g で始まる単語に付く場合
ad → al : l で始まる単語に付く場合
ad → ap : p で始まる単語に付く場合
ad → as : s で始まる単語に付く場合
ad → at : t で始まる単語に付く場合
ad-, as-, ac-, ag-, al-, ap-, at- の関連語
aspect
(DUO 1930– 418) as-(=ad-) その方向へ + spect 見る → その方向から物事を見ること → 物事の見方、側面、外見、要素
assent
(DUO 371-78) as-(=ad-) その方向へ + sent 感じる(feel) → ある方向に感じ入る → 同意する、賛成する(自動詞)
assure
(DUO5-2) as-(=ad) その方向へ、を加える + sure 確実な、安心な → 安心な方向へ、安心さを加える → 安心であることを認識する → …を保証する、断言する
↳ assurance
(DUO5-2) as-(=ad) その方向へ、を加える + sure 確実な、安心な + -ance こと(名詞化)→ 安心な方向へ、安心さを加える → 安心であることを認識すること → 確約
adjust
(DUO 2353-509) ad- の方に + just 正しさ → 正しいほうへ → 正しい状態にする → …を調整する
↳ adjustment
(DUO 2353-509) ad- の方に + just 正しさ + -ment(名詞化)→ 正しいほうへ → 正しい状態にすること → 調整、調節
admire
(DUO 386-82) ad- の方に + mire 驚嘆する → ~に驚嘆する → …に感心する、…をすばらしいと思う
↳ admiration
(DUO 386-82) ad- の方に + mire 驚嘆する + -ate(動詞化) + -ion(名詞化)→ ~に驚嘆すること → 簡単、賞賛
↳ admirable
(DUO 386-82) ad- の方に + mire 驚嘆する + -able(形容詞化)→ ~に驚嘆するような → 感心な、見事な
approach
(DUO 1180-253)ap- の方向に + proach 近く→ の方向に近くする → …に近づく、 近づく、…に取り組む(動詞)/ 接近、近づくこと(名詞)
語根 proach は、ラテン語 prope 「近く」 の比較級である propius 由来である。
これのラテン語の最上級は、 proxime で、以下の approximate に繋がっている。
■ラテン語 prope「近く」 →《比較級》propius → 《最上級》 proxime
↳ approximate
(DUO 1135-244)ap- の方向に + proxim 近く + -ate(形容詞化)→ の方向に近づけるような → 近似の、おおよその
↳ approximately
(DUO 1135-244)ap- の方向に + proxim 近く + -ate(形容詞化)+ -ly (副詞化)→ の方向に近づけるように → およそ、ほぼ
↳ approximation
(DUO 1135-244)ap- の方向に + proxim 近く + -ate(動詞化) + -ion(名詞化)→ の方向に近づけること → 概算(値)
語根 sert
sert, ser は、 「つなげる」(join)というイメージを持つ
sert の関連語
insert
(DUO none)in- 中へ + sert つなげる →中につなげる → …を差し込む、…を挿入する
↳ insertion
(DUO none)in- 中へ + sert つなげる + -ion(名詞化) → 中につなげること → 挿入、差し込み
concert
(DUO none)con- 一緒に + cert (=sert) つなげる → 一緒につなげる → 一緒に鳴らす → 共演、協奏、音楽会
日本語では、音楽会をコンサート、ピアノとオーケストラなどの協奏曲をコンチェルトと言うが、何が違うのであろうか?答えは以下の通りで至極単純なものだ。
英語: concert 発音はコンサート
イタリア語 : concerto 発音はコンチェルト
ドイツ語 : Konzert 発音はコンツェルト
語源は上記の通りで共通であり、英伊独の発音の違いを日本語で使い分けているようだ。
本来はコンサートもコンチェルトも同じ意味を持っていることがわかる。
desert
(DUO 2239-482)de- 離れて + sert つなげる(join) → つながりを離す → 見捨てられる、見捨てられた土地 → …を捨てる(動詞)/ 砂漠、不毛
非常に紛らわしい単語のデザート。日本語ではスイーツなどのデザートが定着しているため、余計に砂漠のデザートと混乱する。
ところが、語源で認識すると違いがわかるだけでなく、覚えやすくなるので実に有意義だ。
dessert
(DUO 2239-482) des 下に・離れて・否定 + sert(=serve)仕える、守る、保つ
→ 仕えるのを下にする、仕えることから離れる → サービスを下げる、サービスから離れる → 食事を下げる、食事提供から離れる → 食事を下げてコースの終了を示すためにお菓子をサービスして知らせる
フランス語 desservir 「食事を片付ける」を由来としている。
つながり”sert”を離す”de” という意味の” desert “とは “sert”の語源自体は同じだが、フランス語を経由して上記のように意味が変化している。
dessert の覚え方としては、シンプルに「デザートです(des)」とし、「砂漠”desert”は不毛だから”s”もない」