(DUO 799-174) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号799と英文番号174を示している
語源 co + in + cide
co- 一緒に + in- 中に + cide (=cid) 偶然、落ちる
【シナプス・ポイント】
co- と in- と cide (=cid) を繋げると、
~の中に偶然一緒に落ちる → 偶然一致する、同時に起こる、符号する(with…と)
↳ coincidence
(DUO none) co- 一緒に + in- 中に + cid 偶然、落ちる + -ence(名詞化) → ~の中に偶然一緒に落ちること → 偶然の一致
接頭辞 con-, com-
con-, com- , co-, cor-, col-
には、「一緒に(together)」 や「完全に」、さらには「強意」というイメージがある。
この接頭辞は、使用率がトップクラスの接頭辞である。非常に頻繁に出てくるので、しっかり覚えるとそれだけシナプス効果が高まり、多くの単語を覚えたり、覚えていなくても類推することが可能となる。
con-, com- の関連語
consensus
(DUO 366-77) con- 一緒に + sens 感じる + us → 一緒に感じる → 総意、まとまった意見
consent (⇔ dissent 異議を唱える/不同意)
(DUO 371-78) con- 一緒に + sent 感じる → 一緒に感じる → 同じに感じる → 同意する、承諾する(自動詞)/ 同意、承諾(不可算名詞)
接頭辞 in- ,im-
in- ,im-
には、「否定」「中に」というイメージがある。
in- ,im- の関連語
indifferent
(DUO 2079– 449) in- 否定 + dif- (= dis-, di- ) 離れて (apart) + fer 運ぶ (carry) + -ent のような (形容詞化) → 離れて運ぶようなことのない → 特に大差ない、いつもと異なることがない → 無関心な、公平な、大したことのない
↳ indifference
(DUO 2079– 449) in- 否定 + dif- 離れて + fer 運ぶ + -ence こと (名詞化)→ 離れて運ばないこと → 違いがないこと → 特に大差ないこと → 無関心
語根 cas, cad, cid
cas, cad, cid, cide は、 「偶然」「落ちる」というイメージを持つ。
cas, cad, cid の関連語
casual
(DUO 2312-497) cas 偶然 + -ual(形容詞化) → 偶然の → 計画的でない様子や形式ばらない様子の → 偶然の、付き合いの浅い、何気ない、気取らない
↳ casualty
(DUO 474-98) cas 偶然 + -ual (形容詞化)+ -ty(名詞化) → 偶然起こった災害や損害 → 犠牲者、被害者 (⇔ offender 加害者)
fatalty は、事故、事件、殺人、病気などで、犠牲者として早死にした場合に用いる言葉。亡くなった人を表す意味にもなる。
victim, casualty は、事故などによる犠牲者、死傷者を意味しており、死者だけでなく負傷者も含めているので、fataltyとは明確に違いがある。
特にcasuarly には、語源「cas 偶然」を由来としていることから、より偶然の事故や戦争などの犠牲者を表している。
accident
(DUO 450-93) ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化) → ~の方に偶然に落ちる出来事 → 事故、偶然
↳ accidental
(DUO 450-93) ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化)+ -al(形容詞化) → ~の方に偶然に落ちるような → 偶然の、思いがけない (⇔ intentional, deliberate, planned 意図的な、計画的な)
↳ accidentally
(DUO 450-93) ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化)+ -al(形容詞化) + -ly(副詞化) → ~の方に偶然に落ちた → 偶然に、過失で
case
(DUO 126-27) cas 偶然、落ちる → 偶然身の上に落ちてきたこと → 場合、事例、事実、事件、症例、ケース
incident
(DUO 2158-465)in– 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化) → 中に落ちること → 身の上に落ちてくること → 何かの出来事が発生したこと → (予期しない)出来事、(偶発的な)事件
↳ incidental
(DUO 2158-465)in– 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化)+ -al (形容詞化)→ 中に落ちるような → 身の上に落ちてくるような → 何かの出来事が発生したような → 偶発的な出来事のような → 偶然起こる、付随する
↳ incidentally
(DUO 2158-465)in– 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化)+ -al (形容詞化)+ -ly (副詞化)→ incidental (中に落ちるような → 身の上に落ちてくるような → 何かの出来事が発生したような → 偶発的な出来事のような → 偶然起こる、付随する) + -ly (副詞化)→ 付随して言うと → ついでに言うと → ちなみに
※ この incidentally は、いきなり「ちなみに」と覚えようとすると、incidentとの繋がりもわからず意味不明だが、語源のもつコアイメージ「偶発的な、付随する」を知っていれば、「付随して言及する」、すならち「ついでに言う」→「ちなみに」という流れがよくわかる。