content の語源と意味

Library in Hungary

(DUO 670-144) (DUO 1215-261) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号670と英文番号144、と英単語見出し番号1215と英文番号261を示している

スポンサーリンク

語源 con + tent

con- 共に + tent つかむ → 一緒につかむ

【シナプス・ポイント】
con-  と  tent  を繋げると、
一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)

※ この単語は、意味が複数あるので混乱し易いが、語源の「持っていることで満足している」というコアイメージを軸にまさにシナプスで結ばれているようなものです。中身・内容があるから満足しているとイメージしておくと良い。

接頭辞 con-=com-

con-=com- , co-, cor-, col-

には、「一緒に(together)」 や「完全に」、さらには「強意」というイメージがある。
この接頭辞は、使用率がトップクラスの接頭辞である。非常に頻繁に出てくるので、しっかり覚えるとそれだけシナプス効果が高まり、多くの単語を覚えたり、覚えていなくても類推することが可能となる。

con-=com- の関連語

commit
(DUO 1856– 403)  com- 強意 + mit 送る → しっかりと送る→ 相手に全てを送る(→任せる、委ねる)、しっかりと送り込む(→収容する)、記憶に送り込む(→ 覚える)、自分の心に意識を送り込む(→決意する)、悪事に自分を送りこむ(→ 犯す)

※やや強引な意味合いのようにみえるが、責任を持ってという表現を含めて「しっかりと送り込む」というコアイメージを基にすれば、意味が繋がってくる。

 ↳  commitment
(DUO 1856– 403) com- 強意 + mit 送る + -ment (名詞化) → しっかりと送り込むこと→ (誰や何に対して)しっかり(責任をもって)送り込む(のか?によって訳が変わる)→(commit を実行することという名詞として)委託、委任、引き渡し、投獄、誓約、献身、責務、公約

 ↳  commission
(DUO 1856– 403) com- 強意 + miss 送る + -ion(名詞化)→ しっかりと送り込まれたこと→ しっかり責任を持って送り込まれたこと→ 委任、委託、頼み事、依頼、委員会、歩合、手数料

complain
(DUO 1745– 379)  com- 強意 + plain 「plango(ラテン語)打つ」 → 強く打つ → 強く心を打つ、嘆き悲しむ → 不満を言う、苦情を言う

 ↳  complaint
(DUO 1745- 379)  com- 強意 + plain 「plango(ラテン語)打つ」 +  -t 過去分詞(名詞化)→ 強く打つこと → 強く心を打つこと、嘆き悲しむこと → 不満、苦情、体の不調

complex
(DUO 290– 59) com- 強意 + plex (=ply, pli ) 折り畳む、重ねる → 強く折り畳む → 何度も折り畳んで複雑な物や状態にする → 複雑な

 ↳  complexity
(DUO 290– 59 ) com- 強意 + plex (=ply, pli ) 折り畳む、重ねる + -ity(名詞化)→ 強く折り畳むこと → 何度も折り畳んで複雑な物や状態にすること → 複雑さ

スポンサーリンク

語根 tend, tent

tend, tens, tent は、「伸ばす」「引っ張る」というイメージと、「持つ(保持する)」「つかむ」というイメージを持つ

tend, tent の関連語

contend
(DUO 1031-224) con- 一緒に + tend 張る→ 一緒に張り合う → …と競争する、…と張り合う、…だと力説する


content
(DUO 670-144)(DUO 1215-261)  con- 一緒に + tent つかむ → 一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)

contend と content の違い

contend
(DUO 1031-224) con- 一緒に + tend 張る→ 一緒に張り合う → …と競争する、…と張り合う、…だと力説する

content
(DUO 670-144)(DUO 1215-261)  con- 一緒に + tent つかむ → 一緒につかむ → 一緒につかんで留める → (保持できて)満足した(形容詞)、満足している(動詞)、中身・内容・含有量(名詞)


この2つの単語は最後が d と t で違うだけだが、全く違う意味を持つ。
しかし、con- だけでなく、tend と tent も古語 ten- 「伸ばす」を語源に持っているため、非常に紛らわしい。
両方とも接頭辞 con- は「一緒に」という意味では同じ。
語根 tend = tent は、「伸ばす、張る」という意味と、「持つ、つかむ」という意味を 持っている。
では何で区別するかというと接頭辞と語根の組み合わせで違う意味になってしまっているとしか言いようがない。例えば、extend と extent のように動詞と名詞だけの差異の単語もある。そのため、基本的な語源は理解しつつも、ここでは割り切って接頭辞と語根の組み合わせで覚えるしかない。
ここでは、厳密な言語学ではなく語源でシナプス効果を高めることで「覚えやすく」することを主眼としていることから、それを前提に、content の覚え方として、キャンプで使うテント(=tent)を意識し、「テントを保持して中身を詰めて満足した」というイメージを持つとcontentを覚えやすい。
content は、ウェブサイトのコンテンツ(内容=contents )といった使い方もあるので、結びつけ易いのではないだろうか。
contend については、「ボクシングなどでトップコンテンダー」などと表現されることがあるように、「張り合う」イメージが強く、動詞での「…と競争する、張り合う」と覚えるのが良いだろう。

extend
(DUO 130-27) ex- 外に + tend 伸ばす → 外に伸ばす → …を伸ばす、…を広げる、広がる

  ↳   extent
(DUO 130-27) ex- 外に + tent (=tend) 伸ばす → 外に伸ばされたもの → 外への広がり → 範囲、程度

  ↳   extensive
(DUO 130-27) ex- 外に + tens (=tend) 伸ばす + -ive (形容詞化)→ 外に伸びている →外へ伸ばし広げられたような → 広範囲の、広大な

  ↳   extension
(DUO 130-27) ex- 外に + tens (=tend) 伸ばす + -ion (名詞化)→ 外に伸びていること →外へ伸ばし広げられたこと → 拡張、延長