(DUO 1125-242) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号1125と英文番号242を示している
語源 ab + und + ant
ab- (=abs-) 離れて + und 波 + -ant(形容詞化)
【シナプス・ポイント】
ab- (=abs-) と und と -ant を繋げると、
波があふれて離れていくような → 豊富な
※ 語根 und, unda は、「波」というイメージを持つ
↳ abundance
(DUO 1125-242) ab- 離れて + und 波 + -ance(名詞化) → 波があふれて離れていくような様子 → 基準を越えてあふれている様子 → 豊富、たくさん
↳ abound
(DUO 1125-242) ab(o)- 離れて + und 波 → 波が離れるほど水であふれかえる → あふれるほどある、たくさんある(自動詞)
abundant と abandon は、非常に紛らわしい似通った単語だ。丸暗記しようとすると綴りも含めて混乱し易いのだが、語源を辿ることによってしっかりと覚えることができる。
まず、接頭辞が違う。前者は ab-(=abs-)「離れて」で、後者は ab- ではなく a-(=ad-,ac-等)「に向かって」 なのだ。ad-系は後ろに続く語根の先頭の綴りによって変形バージョンが沢山あるのだが、ab-に変形するものは無い。しかし abandon のように a- のあとに語根が bandon となると紛らわしいのは事実だが、語源で覚えておくと確実だ。
語根は、前者が und 「波」、後者が bandon 「支配」だ。
それらがシナプスのように組み合わさって abundant(波が溢れて離れるイメージ) と abandon (相手の支配に向けて自分は放棄するイメージ)となっているので、それぞれの語源のイメージが浮かべられると記憶に役立つ。
接頭辞 ab-, abs- の持つ意味
ab-, abs-
には、主に「離れて」というイメージがある。
数の多い ad- とその変形版である(as-, ac-, ag-, al-, ap-, at- )とは全く違う意味なので混同しないよう要注意だ。
ab-, abs- の関連語
absent(⇔ present)
(DUO 294-60) ab- 離れて + sent 存在する → 離れて存在する → この場にいない → 不在の、欠席の(形容詞) / …を欠席する(動詞)
↳ absence
(DUO 294-60) ab- 離れて + sent 存在する + -ce (名詞化)→ 離れて存在すること→ この場にいないこと→ 不在、欠席(⇔ presence)
abortion
(DUO 2017-436) ab- 離れて + ori 生まれる + -tion(名詞化) → 生まれることから離れる → 生まれなくすること → 妊娠中絶
↳ abort
(DUO none) ab- 離れて + ori 生まれる → 生まれることから離れる → 生まれなくする → 中絶する、中止する
absent (⇔ present)
(DUO 294-60) ab- 離れて + sent 存在する → 離れて存在する → この場にいない → 不在の、欠席の(形容詞) / …を欠席する(動詞)
↳ absence
(DUO 294-60) ab- 離れて + sent 存在する + -ce (名詞化)→ 離れて存在すること→ この場にいないこと→ 不在、欠席(⇔ presence)
語根 und, unda
und, unda は、「波」「溢れる」というイメージを持つ
und, unda の関連語
surroundings
(DUO 2354– 509) sur- 超えて + round (=undo)溢れる + -ings(名詞化) → 波が超えて溢れ出す → 周りに水が溢れ出す様子 → (自分の周囲の)環境、状況
↳ surround
(DUO 2354– 509) sur- 超えて + round (=undo)溢れる → 波が超えて溢れ出す → 周りに水が溢れ出す → …を囲む、…を取り囲む