prefectural の語源と意味

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(DUO 1160– 249) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号1160と英文番号249を示している

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語源 pre + fect + ure + al

pre- (=pro-) 前に + fect (= fact, fic) 作る + -ure (名詞化)+ -al(形容詞化)

【シナプス・ポイント】
pre- (=pro-)  と  fect (= fact, fic)  と  -ure  と  -al  を繋げると、
前に作ったものの → 前もって作られた組織の → 県の、府の、道の、行政区分の

fect (= fact, fic) : 作る


 ↳    prefecture
(DUO 1160– 249)  pre- 前に  + fect (= fact, fic) 作る + -ure (名詞化) → 前に作ったもの → 前もって作られた組織 → 県、府、道、行政区分

接頭辞 pre-, pro-, per-, pur-

pre-, pro-, pur-, per- 
には、「前に」というイメージがある。
ただし、「前に」というイメージには大きく2つの意味がある。

それが
①順番や時間的な過去を示す「前に」(before)
②方向、空間や時間的な未来を示す「前に」(forward)
だ。

①は、「事前に」や「あらかじめ」と云うとわかりやすく、predict (…を予測する)や prepare(…を準備する)などで使われている。この意味では特に pre- が主に使われている。

②は、「前進」や「これから前に」というニュアンスで、 proceed (進む)や prospect (見込み)などといったように、これから先のことについて意味をなす。この意味では特に pro- が主に使われている。

pre-, pro-, per-, pur- の関連語

prefer
(DUO 1273-272) pre- 前に + fer 運ぶ → 前に運ぶ → 優先順位を前にして運ぶ → …の方を選ぶ(好む)

 ↳    preference
(DUO 1273-272) pre- 前に + fer 運ぶ + -ence(名詞化)→ 前に運ぶこと → 優先順位を前にして運ぶこと → (より)好むこと、ひいき

 ↳    preferable
(DUO 1273-272) pre- 前に + fer 運ぶ + -able(形容詞化)→ 前に運ぶことができる → 優先順位を前にして運ぶことができる → より好ましい

 ↳    preferablely
(DUO 1273-272) pre- 前に + fer 運ぶ + -able(形容詞化)+ -ly(副詞化)→ 前に運ぶことができる → 優先順位を前にして運んで → (もし)できることなら、願わくば

profound
(DUO 2216– 477)  pro- 前に  + found 底(=fund →bottom) → 底の前へ、底に進むような → 非常に深い、深遠な、奥が深い

progress
(DUO 655– 141) pro- 前に + gress 進む 、 行く(go / walk)→ 前に進む → 前進する、…を進歩させる(動詞)/ 前進、進歩、成長

 ↳    progressive (= liberal)
(DUO 655– 141)  pro- 前に + gress 進む + -ive ような(形容詞化)→ 前進するような → 進歩的な (⇔ conservative 保守的な)

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語根 fit, fic, fac, fect

fit, fic, fac, fect, feat は、 「する」「作る」というイメージを持つ

fit, fic, fac, fect, fit の関連語

fiction
(DUO 47-10)  fic 作る+ tion こと (名詞化)→ 作り話、虚構(⇔ fact 事実 DUO 47-10)

fit
(DUO 1574– 340)  fit 作る → 体に合わせて作る → 合う、…に合わせる、…を取り付ける(動詞)/ 適した、ぴったりの、体の調子がいい(形容詞)

affect
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する → その方向に作用する → …に影響を及ぼす、作用する

↳    affection
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する + -ion こと(名詞化)→ その方向に作用すること・心を動かすこと → 愛情(love)

↳    affectionate
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する + -ion こと(名詞化)+ ate のような(形容詞化)→ 心に作用するような → ハートにグサッと突き刺さるような → 愛情表現が豊かな

※ affect から affection/affectionate は意味がかなり隔たっているように見えるが、こうして語源レベルに落とし込んでみると、意味の繋がりが見えてくる。まさにシナプス効果といえよう。
もし、丸暗記だけであったら、似ているのみ全く意味の違う単語として認識できず、何の関連性も生まれない。
この affection の意味が「愛情」というように意味合いが狭まっているのは異質ではあるが、affect と affection の関係性を理解しておけば記憶に刻みやすい。

benefit
(DUO 254– 52)  bene 良い + fit 作る → 良いことをつくる → 利益、恩恵、ためになること

 ↳    beneficial
(DUO 254– 52)  bene 良い + fic (=fit ) 作る + -ial (形容詞化)→ 良いことをつくるような → 有益な

classify
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -ify (=fect) にする、を作る(動詞化) → 分割した一つにする → (生徒を分割した)クラス、(科目を分割した)授業、(人を分割した)階層、階級 (名詞)/ …を分類する(動詞)

 ↳    classified
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -ify にする、を作る(動詞化)+ -ed(形容詞化) → 分割した一つにした → 項目分けされた、(情報を分割して)機密扱いの

 ↳    classification
(DUO 265-54) class 分割した一つ + -fic にする、を作る + -ate(動詞化)+ -ion(名詞化) → 分割した一つにしたもの → 項目分けされたもの → 分類、クラス