(DUO 1976– 427) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号1976と英文番号427を示している
語源 in + noc + ence
in- 否定 + noc 害のある + -ent (形容詞化)
【シナプス・ポイント】
in- と noc と -ence を繋げると、
害のないこと → 無邪気、無罪、無垢
↳ innocent
(DUO 1976– 427) in- 否定 + noc 害のある + -ent (形容詞化) → 害のない → 無邪気な、罪のない
接頭辞 in- ,im-
in-, im-, ir-, il-, ig-
には、「否定」「中に」というイメージがある。
否定の意味を持つ接頭辞はいくつかある。
in, im, un, dis などが代表例だ。
代表と云ったのは、 in では接頭辞の後に続く語根のスペルによって ir や il などに変化することがあるからだ。im も in の変形でもある。
色々あって覚えにくく感じるが、これらの否定の接頭辞を知っておくと、かなり多くの単語の記憶の手助けになるので、しっかり把握しておこう。
紛らわしいのは、in, im は「中に」という全然違う意味の接頭辞があることだ。
それは印欧祖語までさかのぼると語源が違うことが要因のようだが、その違いを詳しく知っても他の単語の手助けにはあまりならないので、「否定」か「中に」かについて難しいことは考えずに語根との組み合わせ次第で割り切って覚えてしまおう。
一方で、un と dis は「否定」と覚えておけば問題ないであろう。単語を見た瞬間に「否定」のイメージが出来るので、覚えていない単語でも想像つきやすくなる。
in- ,im- 「否定」「中に」の関連語
insane
(DUO 2124– 458) in- 否定 + sane 健康な → 健康ではない → 心が健康ではない → 正気ではない、狂気の
↳ insanity
(DUO 2124– 458) in- 否定 + sane 健康な + -ity(名詞化) → 健康ではないこと → 心が健康ではないこと → 狂気
impatience (⇔ patience )
(DUO 912-199)im- 否定 + patien 苦痛、耐える + -ce(名詞化) → 苦痛に耐えられないこと → 忍耐強くないこと → 我慢できないこと、短気、せっかち
↳ impatient (⇔ patient )
(DUO 912-199)im- 否定 + patien 苦痛、耐える + -t(形容詞化) → 苦痛に耐えられないような → 忍耐強くないような → 我慢できない、短気な、せっかちな
語根 noy, noc, nox, nuis
noy, noc, nox, nuis は、「嫌う」「害のある」というイメージを持つ
noy, noc, nox, nuis の関連語
annoy
(DUO 866– 188) an- の方向に + noy 嫌う → の方向に嫌う → 相手に向かって嫌う気持ちを起こす → …をイライラさせる、いらつかせる、困らせる(他動詞)/ 困らせる、イライラさせる(自動詞)
↳ annoyance
(DUO 866– 188) an- の方向に + noy 嫌う + -ance(名詞化) → の方向に嫌うこと → 相手に向かって嫌う気持ちを起こすこと → 苛立たしさ、腹立ち、うるさがらせること、頭痛の種
↳ annoying
(DUO 866– 188) an- の方向に + noy 嫌う + -ing(形容詞化) → の方向に嫌うような → 相手に向かって嫌う気持ちを起こすような → イライラさせる、いらつかせる、迷惑な