(DUO 1989-430) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号1989と英文番号430を示している
語源 trans + gress + ion
trans- 向こう側へ + gress 進む + -ion(名詞化)
【シナプス・ポイント】
trans- と gress と -ion を繋げると、
向こう側へ進むこと → 限度を越えて行くこと → 逸脱すること → 違反、犯罪、罪
↳ transgress
(DUO 1989-430) trans- 向こう側へ + gress 進む → 向こう側へ進む → 限度を越えて行く → 逸脱する → 超える、破る、違反する、罪を犯す
接頭辞 trans, tra の持つ意味
trans-, tra-
には、主に「向こう側へ」「横切って」というイメージがある。
trans, tra 「向こう側へ」「横切って」の関連語
transaction
(DUO 1894– 409) trans- 向こう側へ + act を行う + -ion こと(名詞化)→ 向こう側との行為 → 商取引
↳ transact
(DUO 1894– 409) trans- 向こう側へ + act を行う → 向こう側との行為を行う → …(商取引)をする
transfer
(DUO 1314-280) trans- 向こう側へ + fer 運ぶ → 越えて運ぶ→ 別の場所に移動させる → …を移動させる、…を転勤させる、乗り換える(動詞)/ 運搬、転移(名詞)
transit
(DUO none) trans- 向こう側へ + it 行く → 越えて行く → 移り変わり、運送、乗り換え
海外への旅で飛行機を利用する際、トランスファーとトランジットという紛らわしいワードがたまに出てくる。
上記の通り、英語の transfer と transit は語源からみても同じような意味となるのだが、飛行機利用時のこれらの意味合いは異なるので注意が必要だ。
飛行機のトランジットは、目的地ではない経由地において、燃料や機内食の補給などのために一旦着陸すること。乗客は機内で待機するか、空港内にあるトランジットルームを利用することになる。基本的には、再び同じ飛行機に搭乗して目的地に向かうことになる。
また、飛行機におけるトランスファーは、飛行機を乗り換えるという意味になる。まさに、乗継をして別の飛行機に乗り換える必要がある。乗客は飛行機を降りてから、最終目的地でない場合は入国審査(イミグレーション)ではなく、トランスファーの表示の方向へ向かわなくてはならない。
つい入国審査の流れについていってしまう場合があるので、注意が必要だ。
なお、トランスファーであっても、旅程によって乗継地で入国し、滞在してから再び最終目的にに向かうパターンもある。このよう場合で、さらに乗継の地で24時間以上滞在することについては、トランスファーではなく、「ストップオーバー(Stopover, S/O)」と呼ばれている。
語根 gress
gress は、「進む」というイメージを持つ
gress の関連語
progress
(DUO 655– 141) pro- 前に + gress 進む → 前に進む → 前進する、…を進歩させる(動詞)/ 前進、進歩、成長(名詞)
↳ progressive
(DUO 655– 141) pro- 前に + gress 進む + -ive ような(形容詞化)→ 前進するような → 進歩的な
aggressive
(DUO 599– 130) ag- (= ad- ) ~に向かって(to) + gress 進む → ~に向かって行く性質 → 攻撃的な、強引な
↳ aggression
(DUO 599– 130) ag- (= ad- ) ~に向かって(to) + gress 進む + -ion こと(名詞化)→ ~に向かっていくこと → 侵略、攻撃