(DUO 2181-470) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号2181と英文番号470を示している
語源 de + liber + ate + ion
de- 強意 + liber 天秤 + -ate (動詞化) + -ion (名詞化)
【シナプス・ポイント】
de- と liber と -ation を繋げると、
完全に天秤にかけること → じっくりと物事を天秤にかけて考えること → 熟考、審議
↳ deliberate
(DUO 2181-470) de- 強意 + liber 天秤 + -ate(動詞化)(形容詞化) → 完全に天秤にかける → じっくりと物事を天秤にかけて考える → …を熟考する、…を審議する(動詞)/ 意図的な、計画的な、慎重な
↳ deliberation
(DUO 2181-470) de- 強意 + liber 天秤 + -ate (動詞化) + -ion (名詞化) → 完全に天秤にかけること → じっくりと物事を天秤にかけて考えること → 熟考、審議
接頭辞 de-
de-
には、「下に」(down) や「離れて」(apart)というイメージがある。
他にも「否定」「強意(完全に)」「外へ」の意味を持つ。
接頭辞 dis- も同じような意味を持っているので、かなり紛らわしくなっている。基本はde- も dis- も同じ語源の接頭辞である。
そのため、意味はほぼ同じではあるが、dis- の方が「否定」で使われていることが圧倒的に多い。
de- の関連語
desert
(DUO 2239-482) de- 離れて + sert つなげる(join) → つながりを離す → 見捨てられる、見捨てられた土地 → …を捨てる(動詞)/ 砂漠、不毛
detective
(DUO 1896-410) de- 離れる + tect 覆う + -ive (名詞化) → 覆いを取り去るひと → 刑事、探偵
↳ detect
(DUO 1896-410)de- 離れる + tect 覆う → 覆いを離れる → 覆いを取り去る → …を見つける、…を発見する、…に気づく
語根 liber, libr
liber, libr は、「天秤」というイメージを持つ
libra(てんびん座)の語源はここから来ている。
この語根における天秤は、じっくりと熟考することを、心の中で天秤を測るようにというイメージで表している。
かつては金銭のやり取りに天秤を使っていた名残であり、それが単語に残っているのがユニークだ。
注意! liber, libr (ラテン語 libra)と同じような「liber, liver」(自由な)という語根がある。これらはラテン語の liber から派生した単語で、どちらも関連のある語源であるのだが、「自由にする」という意味から「バランスをとる」に変化したことで「天秤」となったようだ。
紛らわしいのでシナプス・ポイントとして「自由にはかれる天秤」と覚えて関連語が出てくるようにしたい。「自由」の方が関連語は多く、 liberal, liberty, deliver などがある。
自由の女神は Statue of Liberty として知っている方も多いはずだ。
liber, libr の関連語
deliberately
(DUO 2181-470) de- 強意 + liber 天秤 + -ate(動詞化) + -ly(副詞化) → 完全に天秤にかけて → じっくりと物事を天秤にかけて考えて → 意図的に
level
(DUO 1836-399) lev (=liber) 天秤 + -el → 天秤のように水平な → 水平な、平らな
※ lev も同じ語源 liber となる。水平になるように図るのが天秤という点がなるほどと思わせる。