discriminate の語源と意味

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(DUO 2061-445) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号2061と英文番号445を示している

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語源 dis + cri + minate

di (=dis-) 離れて + cri 分ける + minate (動詞化)

【シナプス・ポイント】
di (=dis-)  と  cri  と  minate  を繋げると、
離れて分ける → それぞれに分ける → 区別する、差別する

語根 cri は、「分ける (separate)」という意味がある。
同じ語源から派生した同様の語根は、他に cre, creet, cer(n) などがある。critical は、「(生きるか死ぬかの)危機的な」もしくは「(行方を左右する)重大な」という意味があるように、「どちらかに分ける」がコアイメージになっている。


  ↳  discrimination
(DUO 2061-445)  dis- 離れて + cri 分ける + minate (動詞化)+ -ion(名詞化) → 離れて分けること → それぞれに分けること → 区別、差別

  ↳  discriminately
(DUO 2061-445)  dis- 離れて + cri 分ける + minate (動詞化)+ -ly(形容詞化)→ 離れて分けるような→ それぞれに分けるような → 差別的な

接頭辞 dis-, dif-, di-

dis-, dif-, di-
には、「分離」「否定」「反対」というイメージがある。
他にも「否定」「完全に」「外へ」の意味を持つ。
接頭辞 de- も同じような意味を持っているので、かなり紛らわしくなっている。
どちらもラテン語由来なので仕方のないことではあるのだが、dis- の方が「否定」で使われていることが圧倒的に多い。

※かなり多くの単語に使われる接頭辞で、
 動詞の前に付く : 離れた、 反対の 意味を持つ。 「離反」と覚えるとよい。
 名詞・形容詞の前に付く : 無、不 の意味を持つ。 「不」と覚えるとよい

dis-, dif-, di-  の関連語

disappoint
(DUO 1790-389) dis- 否定  + ap- ~の方に + point 指す  → 指名しない → 指名しないで失望させる → …をがっかりさせる

 ↳  disappointment
(DUO 1790-389) dis- 否定  + ap- ~の方に + point 指す + -ment (名詞化)→ 指名しないこと → 指名しないで失望させること → 失望、失望させるもの

disappear
(DUO 1090– 236)  dis- 反対の意味 + appear 現れる → 見えなくなる → 消える

 ↳    disappearance
(DUO 1090– 236)  dis- 反対の意味 + appear 現れる + -ance こと(名詞化) → 見えなくなること → 消えてなくなること、失踪

dissent  (⇔ consent 同意する/ 同意)
(DUO 372-78) dis- 離れて + sent 感じる  → 離れて感じる → 違うように感じる → 異議を唱える、意見を異にする(自動詞)/ 不同意、意見の相違、異議(不可算名詞)

dissolve  (⇔ organize …を組織化する)
(DUO 1074-233) dis- 離れて + solv(e) 解く → 解いて分ける → …を分解する、…を溶かす、 解ける(自他動詞)

 ↳    desolution
(DUO none) dis- 離れて + solut 解く + -ion(名詞化) → 解いて分けること → 分解

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語根 cri, cer, cern, creet, cret

cri, cer, cern, creet, cret は、「分ける」というイメージを持つ

cri, cer, cern, creet, cret の関連語

critical
(DUO 2176-469)  critic (=cri) 分ける + -al (形容詞化) → 分けるような → (生きるか死ぬかの)危機的な、(行方を左右する)重大な、(作品に対して良いか悪いかをコメントする)批評の

※ この単語は、一見するとバラバラの意味を持っているように感じるが、「分ける」というコアイメージを基に、生死・左右・善悪などの両極を判断する際の状況を表すことが語源から理解できる。

concern
(DUO 1360-376) con- 一緒に + cern ふるい分ける → 一緒にふるい分ける → 一緒に選別する → (一緒であるから)選別に関係する → 自分が関係して選別するから気にかける → …を心配させる、…に関係する、…にとっての関心事である(動詞)/ 懸念、心配(名詞)

※ 語根 cern, cre, cernere は同じ語源で、「ふるい分ける」「選別する」という意味をもつ

 ↳    concerning
(DUO 1360-376) con- 一緒に + cern ふるい分ける + -ing(前置詞化) → 一緒にふるい分ける → 一緒に選別する → (一緒であるから)選別に関係する → 自分が関係して選別するから気にかける → …に関して

※ この単語の語源の派生は、矛盾だらけで結構無理がある。時代の流れの中で、明確な関連性もなく新たな意味合いが生まれて使われるようになったパターンなので、接頭辞と語根のシナプス・ポイントが弱い。色々と調べてみたが、あまり納得いくものが見つからなかったので上記では強引に関連付けてみた。しかし、覚えるためには、語源としてより英文の流れをシナプス・ポイントとして覚えた方が良さそうだ。