incidental の語源と意味

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(DUO 2158-465) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号2158と英文番号465を示している

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語源 in + cid + ent + al

in- 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化)+ -al (形容詞化)

※ cas, cad, cid は、「偶然」のイメージを持つ

【シナプス・ポイント】
in- と cid と -ent と -al を繋げると、
中に落ちるような → 身の上に落ちてくるような → 何かの出来事が発生したような → 偶発的な出来事のような → 偶然起こる、付随する


 ↳    incident
(DUO 2158-465)in– 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化) → 中に落ちること → 身の上に落ちてくること → 何かの出来事が発生したこと → (予期しない)出来事、(偶発的な)事件

 ↳    incidentally
(DUO 2158-465)in– 中に + cid 落ちる、偶然 + -ent (名詞化)+ -al (形容詞化)+ -ly (副詞化)→ incidental (中に落ちるような → 身の上に落ちてくるような → 何かの出来事が発生したような → 偶発的な出来事のような → 偶然起こる、付随する) + -ly (副詞化)→ 付随して言うと → ついでに言うと → ちなみに 

※ この incidentally は、いきなり「ちなみに」と覚えようとすると、incidentとの繋がりもわからず意味不明だが、語源のもつコアイメージ「偶発的な、付随する」を知っていれば、「付随して言及する」、すならち「ついでに言う」→「ちなみに」という流れがよくわかる。

語根 cas, cad, cid

cas, cad, cid, cide は、 「偶然」「落ちる」というイメージを持つ。

cas, cad, cid の関連語

accident
(DUO 450-93) ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化) → ~の方に偶然に落ちる出来事 → 事故、偶然

 ↳    accidental
(DUO 450-93) ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化)+ -al(形容詞化) → ~の方に偶然に落ちるような → 偶然の、思いがけない (⇔ intentional, deliberate, planned 意図的な、計画的な)

 ↳    accidentally
(DUO 450-93) ac- の方に + cid 偶然、落ちる + -ent(名詞化)+ -al(形容詞化) + -ly(副詞化) → ~の方に偶然に落ちた → 偶然に、過失で

case
(DUO 126-27) cas 偶然、落ちる  → 偶然身の上に落ちてきたこと → 場合、事例、事実、事件、症例、ケース

casual
(DUO 2312-497) cas 偶然 + -ual(形容詞化) → 偶然の → 計画的でない様子や形式ばらない様子の → 偶然の、付き合いの浅い、何気ない、気取らない

 ↳    casualty
(DUO 474-98) cas 偶然 + -ual (形容詞化)+ -ty(名詞化) → 偶然起こった災害や損害 → 犠牲者、被害者 (⇔ offender 加害者)

犠牲者を表す casualty, fatalty, victim の違い

fatalty は、事故、事件、殺人、病気などで、犠牲者として早死にした場合に用いる言葉。亡くなった人を表す意味にもなる。
victim, casualty は、事故などによる犠牲者、死傷者を意味しており、死者だけでなく負傷者も含めているので、fataltyとは明確に違いがある。
特にcasuarly には、語源「cas 偶然」を由来としていることから、より偶然の事故や戦争などの犠牲者を表している。