(DUO 2178-470) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号2178と英文番号470を示している
語源 pre + sen + ce
pre- 前に + sent 存在する(be)、感じる(feel) + -ce (名詞化)
【シナプス・ポイント】
pre- と sent と -ce を繋げると
今まさに目の前にいること →(そこに)いること (⇔ absence 不在)
↳ present
(DUO 2178-470) pre- 前に + sent 存在する(be)、感じる(feel)→
①前に存在する → 今まさに目の前にいる → 出席している、現在の(形容詞)
②前に存在する → 前に置いて見せる → …を贈呈する、…を提示する(動詞)
③前に存在する → 前に置いて見せること、今まさに目の前にあること → 贈り物、現在
↳ presentation
(DUO 2178-470) pre- 前に + sent 存在する(be)、感じる(feel) + -ation (名詞化)→ 前に置いて見せること →発表、プレゼン、贈呈式
現在と贈り物ではあまりに意味が違い過ぎるので、正確な語源を辿ると、
present (time)← ラテン語 praeesse
present(gift) ← 略 ← 古フランス語 presenter ← 略 ←ラテン語 praeesse
とのことで、どちらも同じ語源であることがわかる。
gift の方が、古フランス語や中世英語で変化してきており、そこから贈り物となったようである。
うーむ、なんとなくわかったような、わからないような、と割り切るタイプの単語なのかと思いつつ、色々と調べていたら面白い表現を発見!
ご存じの方は多いかと思うが、USAのフランクリン・ルーズベルト大統領のファーストレディ エレノア・ルーズベルト(Eleanor Roosevelt)の数ある名言・格言の中に、”present”に関する以下の言葉があったので紹介する。
The clock is running.
Make the most of today.
Time waits for no man.
Yesterday is history.
Tomorrow is a mystery.
Today is a gift.
That’s why it is called the present.
Alice Morse Earle
時は刻々と動いています。
今日という日を最大限に生きなさい。
時は人を待ってはくれません。
昨日は過去です。
明日はなぞです。
今日は贈り物なのです。
それゆえに、今を”present” と言うのです。
アリス・モース・アール
これを読んで、なるほど!と一気にシナプスが結びついた思いだった。
ちなみに、エレノア夫人の言葉として紹介されているが、文章の最期にある名前は、
歴史家のアリス・モース・アールで、彼女の言葉をエレノア夫人が語ったのが真相のようだ。
いずれにしても、素晴らしい格言だ。
余談だが、この格言の中で”history”と”a mystery”があり、不加算名詞と加算名詞となっていることに疑問を感じたので辞書を調べると、続きを読む
接頭辞 pre- =pro-, per-, pur-
pre- =pro-, per-, pur- の関連語
pretend
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tend 伸ばす → 前に伸ばす → 自分の存在を前に引っ張って伸ばす → 違う存在のふりをする、自分を装う→ …のふりをする、…を偽って主張する、まねをする
※少し強引な語源の流れのようだが、自分の本質を隠して偽りの自分を引っ張り出したり、自分そのものを引っ張ってより大きく見せて前面に主張するというような「見せかけ」というイメージになる。
↳ pretense
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tense 伸ばす → 前に伸ばす → 自分の存在を前に引っ張って伸ばす → 違う存在のふりをする、自分を装う → 見せかけ、ふり
↳ pretentious
(DUO 1340– 286) pre- 前に + tent 伸ばす + -ious (形容詞化)→ 前に伸ばすような → 自分の存在を前に引っ張って伸ばすような → 違う存在のふりをするような、自分を装うような →見栄を張った、見せかけの
president
(DUO 137– 29) pre- 前に + side 座る(sit)+ -ent ひと(名詞化)→ 前に座るひと → 人の前に座って座長を務めるひと → 社長、大統領、会長、学長
↳ preside
(DUO 137– 29) pre- 前に+ side 座る(sit)→ 前に座る → 人の前に座って座長を務める → 議長となる、最高責任者を務める
preserve (=conserve)
(DUO 1058– 229) pre- 前に + serve 守る → 前に守る → 前もって守る → …を保護する、…を保存する
↳ preservation (= conservation)
(DUO 1058– 229) pre- 前に + serve 守る + -ate (動詞化) + -ion (名詞化) → 前に守ること → 前もって守ること → 保存、保
↳ conservation (=preservation)
(DUO 1078– 233) con- 一緒に + serve 守る + -ation (名詞化) → 一緒に守ること → 保存、保護
↳ conserve (=preserve)
(DUO 1078– 233) con- 一緒に + serve 守る → 一緒に守る → …を保護する,…を大切に使う(⇔ waste …を無駄に使う)
語根 sent
sent, sens : 存在する(be)、感じる(feel)
sent の関連語
absent (⇔ present)
(DUO 294-60) ab- 離れて + sent 存在する → 離れて存在する → この場にいない → 不在の、欠席の(形容詞) / …を欠席する(動詞)
↳ absence
(DUO 294-60) ab- 離れて + sent 存在する + -ce (名詞化)→ 離れて存在すること→ この場にいないこと→ 不在、欠席(⇔ presence)
represent
(DUO 293-60) re- 再び + pre- 前に + sent 存在する → 再び前に存在する→
何度も前に現れる → …を表す、…を代表する
↳ representative
(DUO 293-60) re- 再び + pre- 前に + sent 存在する + -ative (名詞化)→ 再び前に存在するひと、こと→ 何度も前に現れるひと、こと → 代表、代表者(名詞)/ 代表する、象徴する(形容詞)
resent
(DUO 598– 129) re- 再び(again) + sent 感じる(feel) → 再び感じる → 再び思い出したら感情が高ぶった → …に腹を立てる、…に憤る、憤慨する
↳ resentment
(DUO 598– 129) re- 再び(again) + sent 感じる(feel) + ment (名詞化)→ 再び思い出したら感情が高ぶること → 憤り、遺恨、無念
※ 接尾辞 ment : 単語を名詞化する役割があることを覚えよう
↳ resentful
(DUO 598– 129) re- 再び(again) + sent 感じる(feel) + ful (形容詞化)→ 再び思い出したら感情が高ぶるような → 腹を立てている、怒った、憤慨している
※ 接尾辞 ful : 単語を形容詞化する役割があることを覚えよう
assent
(DUO 371-78) as-(=ad-) その方向へ + sent 感じる(feel) → ある方向に感じ入る → 同意する、賛成する