(DUO 2503-545) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号2503と英文番号545を示している
語源 ar + rog + ance
ar- (=ad-) の方に +rog (=rogo ) 要求する + -ance(名詞化)
【シナプス・ポイント】
ar- (=ad-) と rog と -ance を繋げると
の方に要求すること → の方に図々しく要求すること → 横柄な態度で要求すること → 横柄さ、尊大さ
↳ arrogant
(DUO 2503-545) ar- (=ad-) の方に + rog (=rogo ) 要求する + -ant(形容詞化) → の方に要求するような → の方に図々しく要求するような → 横柄な態度で要求するような → 横柄な、尊大な
語根 rog(=rogo) は、「要求する」という意味を持つのだが、その態度がマジむかつくレベルの横柄さをもって要求するというイメージがある。そこから、本来では主体である「要求する」が消えて、思い上がったその態度がメインの意味として残っている面白い単語だ。よほど腹に据えかねてそうなったのであろうと想像すると笑えますね。現在の単語の意味とその語源や語根がかけ離れた意味であっても、このようにその変遷を知ると理解も深まると共に、やはり言葉は生身の人間が使って変化していくものだと実感する。
接頭辞 ap-=ad, af, ag, al, an, at, ar, as, ac
ap-=ad, af, ag, al, an, at, ar, as, ac : ~の方へ(to)
ラテン語 ad 由来の接頭辞。ad に続く語根の先頭のスペルによって ad 以外の ap や at など様々に変化する。
ap-=ad, af, ag, al, an, at, ar, as, ac の関連語
appropriate
(DUO 1338-285) ap- の方へ + propri 自分のもの、個別の 、特定の+ -ate (動詞化)(形容詞化)→の方に特定の、の方に自分のものにする → 適切な、ふさわしい(形容詞)/ …を横領する、…を盗用する(動詞)
assent
(DUO 371-78) as-(=ad-) その方向へ + sent 感じる(feel) → ある方向に感じ入る → 同意する、賛成する(自動詞)
assert
(DUO 702-153) as-(=ad-) その方向へ + sert 繋ぐ、結ぶ、置く(=ser )→ ある方向に繋ぐ、ある方向に結ぶ → …を主張する、…を断言する
↳ assertion
(DUO 702-153) as-(=ad-) その方向へ + sert 繋ぐ、結ぶ、置く(=ser ) + tion (名詞化)→ ある方向に繋ぐこと、ある方向に結ぶこと → 主張、断言
語根 rog, rogo
rog, rogo は、「(傲慢な態度で)要求する」というイメージを持つ
rog, rogo の関連語
arrogate
(DUO none) ar- (=ad-) の方に + rog (=rogo ) 要求する + -ate(動詞化) → の方に要求する → の方に図々しく要求する → …を不当に主張する、…を横取りする、…を(to~の)せいにする
surrogate
(DUO 498-105)sur- (= sub-) 代わりに + rog (=rogo ) 要求する + -ate(名詞化) → 代わりに要求する → 要求して代わりとなること → 代理となる人、代理人、代わりのもの
《注意!》※ この単語の接頭辞 sur- は、超越した sur- ではなく、sub- 「代わりに」のイメージの変形バージョン。紛らわしいが、sub- の後の語根の先頭スペルが r であるために sub- → sur- に変形しているものなので特殊なものとして関連して覚えてしまおう。