(DUO 2425-527) ※これはDUO3.0の英単語見出し番号2425と英文番号527を示している
語源 ex + ag + ger + ate + ion
ex- 外へ + ag- の方へ + ger 運ぶ + ate (動詞化)+ -ion(名詞化)
この単語には、ex- と ag-(=ad-) という2つの接頭辞が重なっていて、「外へ」と「~の方へ」という似たような意味がより強調されて「程度を越えて」のイメージとなっている。なお、ad- は、後ろの語根の先頭のスペルが g なので、変形して ag- となっている
※ 語根 ger (=gest, gist )は、運ぶ(carry)のイメージを持つ
【シナプス・ポイント】
ex- と ag- と ger と -ate と -ion を繋げると
より外の方に運ぶこと → 表現を程度を越えて運び出すこと → 誇張、誇張表現
↳ exaggerate
(DUO 2425-527) ex- 外へ + ag- の方へ + ger 運ぶ + -ate(動詞化)→ より外の方に運ぶ → 表現を程度を越えて運び出す → …を大げさに表現する
接頭辞 e-, ex-
e-, ex- : 外に
には、「外へ(out)」 や「越えて」、「外に出す」、というイメージがある。
基本形は ex- だが、後ろに続く語幹部分の先頭が力強い音(有声子音)時に、 e- となることがある。(例: emit, eject , evaluate )
e-, ex- 「外に」の関連語
exclude
(DUO 1833-398) ex- 外に + clude 閉じる → 外へ閉じる → 外へ追い出して閉じる → …を締め出す、…を除外する
↳ exclusive
(DUO 1833-398) ex- 外に + clus (=clude) 閉じる + -ive のような(形容詞化)→ 締め出すような → 排他的な、独占的な、高級な
↳ exclusion
(DUO 1833-398) ex- 外に + clus (=clude) 閉じる + -ion(名詞化)→ 締め出すこと → 除外
emotional
(DUO 944-206) e- 外へ + mot 動かす + ion(名詞化) + al(形容詞化)→ 外に動かすことのような → 心を外に動かすことのような → 感情に訴える、感情的な、感情の
※ 語根 mot, mov, mom には「動く」というイメージがある
↳ emotion
(DUO 944– 206) e- 外に + mot 動かす + -ion(名詞化)→ 外に動かすこと → 心を外に動かすこと →(強い)感情
接頭辞 ad-, ag-
ad-, ag-
には、「~の方へ、~に」というイメージがある。
意味は、前置詞「to」と同じと覚えておけば良いであろう。
これらの接頭辞は、以下のように数多くの変形パターンがあるが、接頭辞の直後にくる語根のスペルに影響されると認識していれば細かく覚える必要はないであろう。
ad → ag : g で始まる単語に付く場合
ad-, ag- の関連語
access
(DUO 2277-489) ac- ~に(to) + cess 行く(go) → ~に行く → …にアクセスする(動詞)/ アクセス、到着する方法、利用できる機械(名詞)
↳ accessible
(DUO 2277-489) ac- ~に(to) + cess 行く(go) + -ible 可能性(形容詞化)→ ~に行くことができる → 近づくことのできる、近づきやすい、行きやすい
affect
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する → その方向に作用する → …に影響を及ぼす、作用する
↳ affection
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する + -ion こと(名詞化)→ その方向に作用すること・心を動かすこと → 愛情(love)
↳ affectionate
(DUO 1104-238) af- (=ad-) その方向に + fect 作る・作用する + -ion こと(名詞化)+ ate のような(形容詞化)→ 心に作用するような → ハートにグサッと突き刺さるような → 愛情表現が豊かな
※ affect から affection/affectionate は意味がかなり隔たっているように見えるが、こうして語源レベルに落とし込んでみると、意味の繋がりが見えてくる。まさにシナプス効果といえよう。
もし、丸暗記だけであったら、似ているのみ全く意味の違う単語として認識できず、何の関連性も生まれない。
この affection の意味が「愛情」というように意味合いが狭まっているのは異質ではあるが、affect と affection の関係性を理解しておけば記憶に刻みやすい。
語根 ger, gest, gist
ger, gest, gist は、「運ぶ」(carry)というイメージを持つ
ger, gest, gist の関連語
register
(DUO 1680-363) re- 後ろに + gist 運ぶ + -er(名詞化)→ 後ろに運ぶこと → データを後ろに運んで控える → …を登録(記録)する、登録する(動詞)/ 登録、記録、登録簿(名詞)
↳ registration
(DUO 1680-363) re- 後ろに + gist 運ぶ + -rate (動詞化)+ -ion(名詞化)→ 後ろに運ぶこと → データを後ろに運んで控えること → 登録
suggest (語幹の先頭が g なので、sub- が sug- へと変化している)
(DUO 1955-423) sug-(=sub- ) 下に + gest (=gist) 運ぶ → の下に持ってくる → 下に持ってきて示唆する → …(控えめに)を提案する(勧める)、…をほのめかす
↳ suggestion
(DUO 1955-423) sug-(=sub- ) 下に + gest (=gist) 運ぶ + -ion (名詞化)→ の下に持ってくること → (控えめな)提案、暗示、示唆
digest
(DUO none) di- 離す + gest 運ぶ → 離して運ぶ → 別々に運ぶ→ 運んで分散させる → (食べ物を)消化する、(頭で消化する)理解する(動詞)/ 消化剤、要約(名詞)